きょうの東京株式市場で日経平均株価は34年ぶりに史上最高値を更新し、歴史的な一日となりました。
SMBC日興証券 近藤雄一郎社長
「証券マン人生38年やっていますが、非常に印象深い一日だった」
歴史的な瞬間を迎えたきょうの東京株式市場。日経平均株価は取引時間中としての史上最高値3万8957円を上回り、史上初めて、3万9000円の大台を突破しました。
終値でも1989年の大納会でつけた3万8915円を超える3万9098円をつけ、34年2か月ぶりに史上最高値の記録を塗り替えました。
記録づくめの歴史的な日に、証券大手のトップらが急遽、取材に応じました。
SMBC日興証券 近藤雄一郎社長
「割高感・バブル感が全くない、企業の利益成長に基づいた株価」
SMBC日興証券の近藤社長は、34年前と比べて「地に足がついた相場、デフレからの脱却相場」だと評価しました。
みずほ証券 浜本吉郎社長
「日本経済、そして、日本の株式市場にとって大変喜ばしい。これは、途中経過点であることを示せるような流れにしていければ」
また、みずほ証券の浜本社長は、今後見込まれている日銀による金融政策の修正が株価に与える影響については「日本の持続的なインフレ、物価の好循環にお墨付きを与えるもの。むしろ、投資家はポジティブに捉える」と強調しました。
みずほ証券 浜本吉郎社長
「海外の投資家そして国内の投資家含めて市場の期待を裏切らないこと。持続的な成長の道筋を示せるかが企業に求められる」
バブル崩壊後、長らく低迷が続いた日本経済。今後は企業業績の拡大で物価を上回る賃上げを実現し、日本経済を成長軌道に乗せられるかが焦点となります。