![アメリカ・バイデン大統領 交渉複雑化懸念“ガザで支援物資待つ住民100人以上死亡”発表受け「4日までに一時停戦は困難」](/assets/out/images/jnn/1027819.jpg)
パレスチナ自治区ガザで支援物資を待っていた人たち100人以上が死亡したとされる事態を受けて、アメリカ政府はイスラエルや関係国にガザでの戦闘の一時停止の実現を急ぐよう、改めて働きかけています。
アメリカ バイデン大統領
「(Q.交渉が複雑になると思いますか?)そうなるでしょうね」
アメリカのバイデン大統領は先月29日、ガザで支援物資を待っていた人たちがイスラエル軍の攻撃を受け100人以上死亡したと現地の保健当局が発表したことを受け、「何が起こったか確認中だ」と述べました。
そのうえで、イスラエルとイスラム組織「ハマス」の停戦と人質解放に向けた交渉が複雑化することに懸念を示しました。
また、バイデン氏は今週、戦闘の一時停止が3月4日までに実現することに期待を示す発言をしていましたが、「4日までには間に合わないかもしれない」と述べました。
ホワイトハウスによりますと、今回のガザでの事態について、アメリカはイスラエルに対して徹底した調査と情報提供を要請したうえで、民間人の犠牲が増えるのを防ぐため、戦闘の一時停止の実現を急ぐよう、改めて伝えました。
また、バイデン大統領はイスラエルとハマスの交渉を仲介するエジプトのシシ大統領、カタールのタミム首長と相次いで電話会談し、交渉をできるだけ早く決着させるべきだとの認識で一致したということです。