■パリオリンピック™ テニス女子シングルス1回戦(現地時間27日、ローランギャロス)
五輪2大会連続出場の大坂なおみ(26)が元世界ランク1位で4大大会通算3度の優勝を誇るA.ケルバー(36、ドイツ)と対戦し、セットカウント0-2で敗れ、無念の初戦敗退となった。
リオ五輪銀メダリストで、パリ五輪後に現役引退を発表しているケルバーとの対戦となったが、センターコートでの熱戦も敗れてしまった。
第1セットは序盤からサービスゲームを互いにキープし、第4ゲームで大坂が先にブレークに成功。だがすぐさまケルバーにもブレークされ互角の戦いに。中盤は相手の粘りのテニスに苦しみ、1ポイントも譲らない“ラブゲームキープ”が続いて5-5。大坂のサービスゲームとなったが、ショットミスなどで痛恨のブレークを許し、第12ゲームも落として5-7で先取されてしまった。
第2セットは第1ゲームをラブゲームキープでリズムに乗りたいところだが、ケルバーも譲らず3-3。第7ゲームはサービスゲームも相手の粘りのレシーブに翻弄され、先にブレークを許してしまう。踏ん張りたいところだがブレークできず3-5と崖っぷちに。第9ゲームも勢いに乗る相手にブレークされてしまい、初戦で敗れてしまった。
東京五輪では聖火リレーの最終ランナーを務めた大坂。当時世界ランク2位の第2シードで臨んだが3回戦で敗れ涙を呑んだ。その後、出産のため22年9月の東レPPOを最後にツアーを離れ、今年の元日にブリスベン国際で復帰した。
世界ランクは102位に上がり2度目の五輪に挑んだが、同217位のケルバーとの“世界王者同士”の対決に敗れ、パリ五輪でのメダルは叶わなかった。