今年1月の農林水産物や食品の輸出額は、去年の同じ月と比べて15%以上増加しました。中国が日本の水産物の輸入を全面的に停止した影響で減少していた水産物の輸出額も、4か月ぶりに増えました。
農林水産省によりますと、今年1月の農林水産物や食品の輸出額は、去年の同じ月より117億円増えて864億円となりました。
品目別で輸出額が最も増えたのは、春節で人気の「りんご」で、去年の同じ月より17億円のプラスでした。
また、東京電力・福島第一原発の処理水の放出に反対する中国が輸入を停止したことで減少していた水産物の輸出額も、去年の同じ月より2.7%増えて204億円となりました。
水産物の輸出額が増えるのは4か月ぶりで、中国の輸入停止の影響を受けたホタテ貝について、新たに台湾やアメリカなどへの輸出を拡大したことが要因です。