![広島・田村俊介 “田村ネット”の怪童伝説をもつ20歳が侍ジャパンで覚醒へ](/assets/out/images/jnn/1037260.jpg)
一軍出場はここまで10試合。日本代表の井端弘和監督(48)が3月6日と7日に京セラドームで行われる「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024 日本 vs 欧州代表」へ向け発表されたメンバー28人で注目されるのが広島・田村俊介(20)外野手だ。広島には21年ドラフト4位で愛工大名電高から入団。愛工大名電高ではMAX145キロの左投手、左の強打者の二刀流でチームを21年夏の甲子園出場へ導いた。怪童と言われたのは小学生時代からの驚くべき伝説があるからだ。
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怪童伝説 当時の舞鶴市長が特設した“田村ネット”
小学6年生にして172cm、75kgと規格外であった田村は推定飛距離、驚異の90m級アーチを叩き出していた。当時の京都府舞鶴市においてはその怪童に環境が追いついておらず、防護ネットを超えた打球により近隣住民の阿波喜久代さん宅の窓ガラスが割られていた。申し訳ない想いで当時の田村は阿波さんを救うため思い切った行動をとる。所属する野球チームが当時の多々見良三舞鶴市長の元を表敬訪問した際、自ら阿波さん宅の養生対策を直談判した。
すると当時のもともとあったネットの手前に高さ12mの巨大なネットを設置。田村の要望に応えるため、430万円を掛けた“田村ネット”が誕生した。
そんな地元のバックアップの想いも背負い、21年ドラフト会議では打球でガラスを割られた阿波さんも田村俊介の広島入りを「とてもうれしいです、頑張ってください。」と喜んでくれていた。
日本代表の井端監督が「彼のスイングは素晴らしいものがある」と惚れこまれ、「日本代表するバッターになると思っています」と言わしめた怪童。自身も「いろんな方に期待されて、その期待通りに出来る打者になりたい」と抱負を語る。侍ジャパンの世界舞台での覚醒の瞬間を見逃せない。
田村俊介(たむら・しゅんすけ)
2003年8月25日生 京都府出身 愛工大名電高~広島(21年ドラフト4位)
178cm97kg、左投左打。21年夏の甲子園出場。プロ3年目、一軍出場は23年10試合22打数8安打で.364と今シーズンでの活躍が期待される。
■カーネクスト侍ジャパンシリーズ2024日本vs欧州代表
3月6日(水)19:00~ 日本 vs 欧州代表(京セラドーム大阪)
3月7日(木)19:00~ 欧州代表 vs 日本(京セラドーム大阪)