【“チーズてりたま”レビュー】マクドナルドの隠れた実力派メニュー【てりやき＆チーズの魅力をタマゴで両立】
マクドナルドが2024年3月6日(水)に発売した「チーズてりたま」。
マックの春の風物詩“てりたま”メニューのひとつです。てりやきソースを絡めたポークパティやタマゴをはさんだ「てりたまバーガー」に、とろけるチェダーチーズが加えられています。
値段は単品税込470円、バリューセット税込770円。「てりたまバーガー」プラス30円となっています。
販売予定期間は4月中旬まで。各日、朝マック終了後の午前10時30分から販売されます。
「チーズてりたま」の製品重量は1個222g、カロリーは618kcal。「てりたまバーガー」は1個208g、カロリーは566kcalなので、差分の14g、52kcalが“チェダーチーズ1枚分”と見て良さそうです。
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「チーズてりたま」の実力に注目を!
2024年の“てりたま”は新商品の「のり塩じゃがバターベーコンてりたま」が話題の中心になっており、「チーズてりたま」に注目している人は少ないかもしれません。
しかし、発売日に実食した筆者は、基本の「てりたまバーガー」や話題の「のり塩じゃがバターベーコンてりたま」と比べ、実は「チーズてりたま」が最も実力のあるメニューなのではないかと考えています。その根拠についてご説明します。
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マックのレギュラーメニューに“てりやき×チーズ”が無い理由
マクドナルドのレギュラーメニューには「てりやきマックバーガー」があり、「チーズバーガー」や「ダブルチーズバーガー」など、チーズを使ったハンバーガーも多数展開されています。
しかし、「てりやきチーズ」もしくは「チーズてりやき」という、「てりやき」と「チーズ」を組み合わせたレギュラーメニューはありません。
マクドナルドの公式見解ではなく、あくまでも筆者の主観ではありますが、先日、その理由について感じるところがありました。
2024年1月に期間限定販売が行われた、「ゴジラバーガー」がきっかけです。
「ゴジラバーガー」のラインナップは「旨辛肉厚ビーフ&ザク切りポテト」「スモーキーペッパーチキン」「チーズダブルてりやき」の3種類がありました。
そのラインナップのひとつ「チーズダブルてりやき」が、まさにレギュラーメニューにはない、「てりやき」と「チーズ」を組み合わせたハンバーガーでした。「2枚のポークパティをてりやき風味のソースと絡め、コクのあるチーズとレタスをサンドしたボリューミーな一品」と説明されています。
「チーズダブルてりやき」はボリューミーな「ゴジラバーガー」3種類の中でも最も食べごたえがあり、てりやきソースをたっぷりまとったパティを口いっぱいにほおばる満足感は素晴らしいものでした。
その一方で感じたのは、“チーズの存在感が薄い”ということ。存在感が「無い」とまでは言わないのですが、てりやきソースに圧倒的な甘みと旨みがあり、チーズの香りや味は「嗅覚・味覚に集中すれば分かる」という具合。逆に言えば、特別な意識を持たなければ「チーズがあってもなくても食べ心地があまり変わらない」という印象でした。
「てりやき」と「チーズ」を単純に組み合わせただけのバーガーでは、期間限定メニューとしてたまに食べる分には美味しく感じても、強力なラインナップが揃ったマクドナルドのレギュラーメニューの中でリピートされ続けることは難しい、というのが筆者の見解です。
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「てりやき」「チーズ」を存分に活かす「チーズてりたま」
そして本題の「チーズてりたま」。今回、筆者はこの「チーズてりたま」を食べて、チーズの魅力が存分に発揮されていると感じました。
「チーズてりたま」のごま付きバンズをめくると、層を成している要素は上から順に、マヨネーズソースのかかったレタス、チェダーチーズ、タマゴ、てりやきソースのかかったポークパティ。
てりやきソースとチェダーチーズの間に、そこまで自己主張の強くない“タマゴ”がはさまることで、口に入ったときに「てりやき」と「チーズ」の味が混ざらず、それぞれ口の中の別部位で味わうことができるのです。
ファーストインパクトで「てりやき」と「チーズ」個別の香りや味わいを楽しみ、咀嚼しているうちに混ざりあって一体となっていく、その過程を楽しめるのが「チーズてりたま」です。
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素材の“ハーモニー”を楽しめるメニュー「チーズてりたま」
今回のマクドナルドの発表にあったわけではありませんが、外食企業の発表では、定型句として「●●と××のハーモニーを楽しめる」というフレーズが多用されます。未発売の新商品について、そのまま事実であるかのようにメディアに流用されている例も多々見かけます。
しかし、各要素のソロパートを存分に聴かせたうえでユニゾンパートがあってこそ、魅力あるハーモニーなのではないかと、筆者は思うのです。
「チーズてりたま」の隠れた実力やタマゴの持つ価値に気付いてくれる人が、少しでも増えてほしい。
そして、人がなかなか話題にしない商品の魅力を、きちんと捉えて表現していきたい。
フードメディアに携わる者の一人として、そんなことを考えさせられる「チーズてりたま」体験でした。
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マクドナルド 2024年3月6日発売メニュー(てりたま、マックフィズ・マックフロート)
※各メニューの値段は「都心店」「準都心店」「特殊立地点」では異なる。販売期間は全て4月中旬までの予定。
- てりたまバーガー 単品440円、バリューセット740円(以下、値段は税込)
- チーズてりたま 単品470円、バリューセット770円
- のり塩じゃがバターベーコンてりたま 単品490円、バリューセット790円
- てりたまマフィン(朝マック限定) 単品420円、コンビ480円、バリューセット620円
- マックフィズ いちごヨーグルト(いちご果汁1％) 単品270円、バリューセット価格＋50円
- マックフロート いちごヨーグルト(いちご果汁1％) 単品350円、バリューセット価格＋70円
