3月8日の「国際女性デー」を前に、イギリスの経済誌が国ごとの女性の働きやすさを評価したランキングを発表し、日本は29か国中、27位でした。
イギリスの経済誌「エコノミスト」が発表した「女性の働きやすさ」ランキングは、OECD=経済協力開発機構の加盟国のうち主な29か国について、教育や給与水準の男女格差など、10の指標を基に順位をつけたものです。
女性の活躍を妨げる見えない障壁を意味する「ガラスの天井」の指標として、2013年から毎年発表しています。
今回のランキングで日本は27位で、前の年から1つ順位を上げたものの、下から3番目でした。
28位はトルコ、最下位の29位は韓国で、「エコノミスト」は日本を含む3か国の女性が「依然として職場で最大の障害に直面している」と指摘しています。
日本は、給与水準の男女格差については徐々に改善しているものの、▼企業の管理職に占める女性の割合がおよそ15%、▼衆議院の女性議員の割合がおよそ10%と、いずれも最下位となっています。
一方、有給の育児休暇制度については「日本と韓国はより多くの女性の社会進出を促すために最も寛大な制度を定めている」と評価しました。
首位は2年連続アイスランドで、2位がスウェーデン、3位がノルウェーなど、北欧の国々が上位を占めました。