「鑑定士でも見分けつかない」スーパーコピー品まで… 偽ブランド品などの輸入差し止め増加、87.3%は中国から【Nスタ解説】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2024-03-08 20:28

去年1年間に、全国の税関が輸入を差し止めた偽ブランド品などの輸入品が105万件を超えました。プロの鑑定人でも見分けが困難なスーパーコピー、通称「N級品」の流通を防ぐため、学習させた正規品データと照合するAI鑑定が導入されています。

【動画】「鑑定士でも見分けつかない」スーパーコピー品まで… 偽ブランド品などの輸入差し止め増加、87.3%は中国から【Nスタ解説】

■偽ブランド品などの輸入差し止め増加 「鑑定士でも見分けがつかない」

日比麻音子キャスター:
AIで鑑定をしているというぐらい、偽ブランド品が増えているわけです。

財務省によりますと、全国の税関で知的財産侵害で差し止めた輸入品は2023年、105万点を超えていて、前の年と比べても19.7%増加しています。

どういったものがあるのかというと、高級ブランド品や大谷選手のユニフォーム、人気キャラクターのグッズなど。全体のうち87.3%は中国からのものだったということです。

知的財産侵害調査会社の「IPフォワード」分部悠介総代表にお話を伺うと、偽ブランド品には等級があり、

A級:素人でもわかる
S級:素人では見分けがつかない
N級:本物に非常に近い

そうです。

N級に関しては、「部品の一部に本物を使うなど巧妙に作られており、鑑定士でも見分けがつかないケースが増えている」ということでした。

■フリマアプリで購入した高級ブランドのバッグは…

実は、番組スタッフにもこんなことがありました。

ずっと欲しいと思っていた高級ブランド「LOEWE」のバッグがあり、4年前、フリマアプリで「本物です」と書いてあったものを購入をしたそうです。

色々と調べ、定価37万7000円のものが、未使用・ほぼ新品で2万3000円で買えるということで「これは大変お得だ」と思い、購入したそうです。

このバッグを鑑定してもらったところ、偽物でした。KOMEHYOの担当者は「AI鑑定するまでもなくこれは偽物です」ということでした。

本来、本物であれば、数年使ったとはいえ裁断面の塗料が剥がれたり、縫合が雑で糸が飛び出るなどということはなく、これは偽物だということなんです。

井上貴博キャスター:
ブランド品に限らず、情報化社会で情報格差がこれだけなくなってると、一つ一つの情報の真偽をどう確かめるかっていう千里眼が完全に問われてるなって思うんですよね。

■偽ブランド品を買った場合、法律ではどうなる?

偽ブランド品を買った場合、法律的にどのような対応になっていくのか、永沼よう子弁理士に伺いました。

国内で買った場合(販売店、フリマサイトなど)、偽物と知っていても知らなかったとしても、罪には問われません。ただし、他人に売ったり転売目的で買ったりすると、「商標法違反」になるということです。

海外で買った場合(日本に持ち帰る場合)、偽物と知っている場合は、「関税法違反」になり、罰金などがあります。一方で、偽物と知らなかった場合でも、「関税法違反」になります。故意でなければ罰金などはなしということになりますが、いずれも没収されるということです。

買うときの注意点を伺うと、「“本物”の見極めが難しい商品の購入取引は避けるべき。見極めができる鑑定士のいるお店や正規ルートで購入を」と話していました。

井上キャスター:
9割ほどが中国からということです。もちろん法律やルールの枠組みをしっかりするというところはありますが、一つ一つの情報をどう取って、自分の身をどう守るかというところに尽きる気はします。

産婦人科医 宋美玄さん:
ブランドに関しては正規店で買うのが一番安全かなと思うので、ちょっと怪しいルートのところでは(買うことは避けて)ね。買ってしまったら何か犯罪になるかもしれないということで、(気持ちを)引き締めていきたいですよね。

  1. 大谷翔平 2試合ぶりとなる32号、打席で一歩も動かず飛距離137mの完璧弾 オズーナが30号放つが再び2本差に
  2. 保護した子猫と『3日ぶりに再会』した結果…まさかの『警戒心MAXな様子』が面白すぎると爆笑の声続出「忘れてるw」「番猫ww」
  3. 犬が『大好きなおばあちゃん』を遊びに誘ったら…まさかの『完全に会話が成り立つ光景』が48万再生「あそぼーって言ってる…賢すぎる」と驚愕
  4. トランプ氏「アメリカをビットコイン超大国に」 規制緩和推進を表明 政権に返り咲けばSEC委員長をただちに解任
  5. 不安で鳴く老犬…それを見た犬がした『まさかの行動』が優しすぎると33万再生「涙がでる…」「人間も見習わないといけない」感動と賞賛の声
  6. 子猫が『降りる事を全く考えず』に登った結果…ママに見せた『可愛すぎる行動』が11万再生の反響「可愛いが渋滞」「目が離せないね」の声
  7. 【読めたらスゴイ!】「弟鷹」とは一体何のこと!?弟と表記に含まれているけれど・・・この漢字を読めますか?
  8. 増える若者の孤独死 セルフネグレクトの実態「風呂に入らない、片づけない」「誰にも頼れない」【報道特集】
  9. パリ五輪女子バレー「夢を2度も絶たれた」28歳キャプテンが“引退宣言”に秘めた決意【THE TIME,】
  10. パパ猫が『泣きだした赤ちゃん』を見た結果…優しすぎる『まさかの行動』が38万再生の大反響「まさにイクメン」「健気な姿に感動」の声
  1. 増える若者の孤独死 セルフネグレクトの実態「風呂に入らない、片づけない」「誰にも頼れない」【報道特集】
  2. 犬が『大好きなおばあちゃん』を遊びに誘ったら…まさかの『完全に会話が成り立つ光景』が48万再生「あそぼーって言ってる…賢すぎる」と驚愕
  3. トランプ氏「アメリカをビットコイン超大国に」 規制緩和推進を表明 政権に返り咲けばSEC委員長をただちに解任
  4. 大谷翔平 2試合ぶりとなる32号、打席で一歩も動かず飛距離137mの完璧弾 オズーナが30号放つが再び2本差に
  5. パリ五輪女子バレー「夢を2度も絶たれた」28歳キャプテンが“引退宣言”に秘めた決意【THE TIME,】
  6. 大坂なおみ、無念の初戦敗退...元世界ランク1位対決も、五輪後引退発表のケルバーにストレート負け【パリ五輪】
  7. 「全面戦争近づいている」イスラエル占領のゴラン高原に攻撃で11人死亡 イスラエルとヒズボラの緊張一気に高まる
  8. 角田夏実 日本勢最初の金メダル!「ずっと目を逸らしてきた」柔道界最年長代表での五輪は「プレッシャーや不安が多かった」
  9. 東北に前線停滞 30日(火)にかけて大雨のおそれ 関東から西は酷暑続き40℃続出か
  10. サッカー男子 準々決勝進出!マリを1-0で下し2連勝、山本理仁の決勝ゴールで56年ぶりのメダルへ一歩前進【パリ五輪】
  11. 不安で鳴く老犬…それを見た犬がした『まさかの行動』が優しすぎると33万再生「涙がでる…」「人間も見習わないといけない」感動と賞賛の声
  12. 【読めたらスゴイ!】「弟鷹」とは一体何のこと!?弟と表記に含まれているけれど・・・この漢字を読めますか?
×