![今永昇太「“投げちゃった”という真っすぐが一番いい」2戦連続被弾も...修正能力の高さを見せる](/assets/out/images/jnn/1045172.jpg)
■オープン戦 カブス 9―5 マリナーズ(日本時間9日、米アリゾナ州メサ)
カブスの今永昇太(30)がマリナーズ戦で“メジャー2度目”のマウンドに挑んだ。3回57球を投げ、初戦に続き本塁打を浴びるなど4安打(1本塁打)、2四球、5三振、2失点の内容。試合はカブスが勝利し、今永に“初勝利”がついた。
3日のドジャースとの“デビュー戦”は、2回1/3(41球)を投げ、3安打3失点、5奪三振。逆転3ランを浴びたが、以降は4者連続三振と修正能力の高さもみせた。この日も3点リードの2回に先頭打者の本塁打、その後のタイムリーで失点したが、2者連続三振で立て直し、3回は最後は見逃し三振に仕留めるなど無失点で切り抜けた。
オープン戦ながらメジャーで2試合を終えた今永は「中5日である程度、試合前までのコンディションというのはすごく良かったですし、また新しい引き出しをどんどん作っていければと思いますけど」と話した。
この2戦(5回1/3)で10奪三振という内容に「向こうも僕のデータがない中で振ってきていると思うので、シーズンに入ってデータが集まってくるとまた違うと思いますし、いま三振を取れていることが、これから先の自信につながるということは一切ないですね」と冷静に語った。
打たれてしまった直球について聞くと「レフト前のタイムリーあったじゃないですか。あの真っすぐは自分で“投げてしまってる”真っすぐという感覚ですね。放出していない、遠心力を使えてない感覚があるので」としっくりハマっていない状態を説明。
さらに「空振りを取っているボールというか、詰まらせたりファウルを取っているボールというのは、ボールを放出しているというか、遠心力の中でボールを“離してしまった”という感覚なんですけど。“投げちゃった”という真っすぐが一番いいので。その真っすぐをコンスタントに出せれば、ファウルも取れるし空振りも取れるので」と“投げる哲学者”らしく良い時の直球について語った。