中国の国会にあたる全人代=全国人民代表大会で、中国軍代表団の報道官が談話を発表し、日本円でおよそ34兆円に上る国防予算について「合理的で適切だ」と主張しました。
全人代では、2024年の国防費として1兆6655億元、日本円でおよそ34兆円を計上する方針が示されています。伸び率は去年と同じ7.2%で、軍備拡大に引き続き力を入れる姿勢が鮮明となっています。
全人代に参加している中国軍代表団の呉謙報道官は9日の談話で、「安全保障の状況はますます不安定で不確実になっている」と強調。国防費について、「科学技術の革新的発展を加速させる」としたうえで、「合理的で適切だ」などと主張しました。
習近平国家主席は7日、中国軍の幹部らが出席する会議で、海軍力のほか、サイバーや宇宙空間、AIといった分野を強化するよう指示しています。