■バレーボール・Vリーグ男子 東京GBvs東レ(10日、アリーナ立川立飛)
【写真を見る】東レ・髙橋健太郎「常に藤井さんと共に戦っている」上位6チームによるプレーオフ進出は来週へ持ち越し【Vリーグ男子】
上位6チームのみが進めるプレーオフ進出に向け、ボーダー線上の争いとなった東レアローズ(6位)と東京グレートベアーズ(7位)の一戦。昨日に続く連勝を狙った東レだったが、フルセットの末、2-3(20-25、25-21、26-28、25-20、8-15)で敗戦。プレーオフ進出決定は来週に持ち越しとなった。
この日の試合、東レにとってどうしても勝ちたかった理由がある。
3月10日は東レに所属し日本代表でも活躍した藤井直伸さんの命日。胃ガンとの闘病の末、31歳の若さで他界したあの日から1年。試合前には1分間の黙とうがささげられ、多くの東レファンも会場に駆けつけた。
両チーム一進一退の攻防でセットを奪い合い、2-2で迎えたファイナルセット。髙橋健太郎(29)のブロックポイントで幸先よく先制するも、その後は相手のアラウージョ・ラファエル(32・ブラジル)や柳田将洋(31)のサーブに苦しめられ連続失点。接戦をものにすることができなかった。
試合後、リベロ・渡辺俊介(35)は「自分たちはバレーボールができる立場にあるので、彼(藤井)の分まで自分たちに与えられた環境でベストを尽くし続けることが大事」と話し、髙橋も「常に藤井さんとともに戦っている。バレーが出来る喜びを噛みしめながら来週全力でファイナル6を決めたい」と天国にいるチームメイトを偲ぶ想いと共に、次戦の勝利を誓った。
※写真は左から渡辺、髙橋