14日、日本サッカー協会発表のFIFAワールドカップ26アジア2次予選の北朝鮮戦(3月21日、26日)を戦う日本代表26名に最年少で選出されたゴールキーパーの鈴木彩艶(21、すずき・ざいおん)。日本(FIFAランク18位) は北朝鮮(FIFAランク114位)と21日に東京・国立競技場、26日に北朝鮮・平壌のKIM IL SUNG STADIUMでの2連戦で連勝すれば2次予選突破が決まる。FIFAワールドカップ26へ、今年はパリ五輪で守護神の座を目指す鈴木選手にベルギー現地で聞いた。
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鈴木彩艶は16歳で浦和レッズとプロ契約を結ぶ。23年ベルギーのシント=トロイデンVVに移籍すると堂々、先発の座に定着した。現地ではすっかり人気を得ているようで街中では子供たちから「スズキ!」と声を掛けられていた。
鈴木彩艶:
日本だとあんまり “鈴木”って呼ばれることないんですけど、こっちだと『スズキ』って呼ばれるんですよね…苦労は全然していないけど慣れるのに時間は必要だった。 慣れちゃえば、おもしろい。
地元のファンにも愛され、ベルギーでの生活も苦労を見せず楽しんでいる様子を伺わせる。料理も自らがこなす。
鈴木:
(料理で)1番気を付けているのはとにかくケガしない事。キーパーなんで、とにかくケガをしないことです。(作るのが)遅くなるのはしょうがないです。
2月アジアカップでの悔しさを糧に
そんな21歳に試練は訪れた。2月のアジアカップでは5試合8失点と全試合で失点し、サポーターから厳しい評価を受けた。
鈴木:
周りから経験不足って言葉があったけど経験は全く関係ないと思っていて、代表の舞台に選ばれて試合に出場しているからには自分はしっかりパフォーマンスを発揮するだけだと思っていたし、悔しさが残る大会だった。
今回はFIFAワールドカップ26アジア2次予選が掛かる重大な2連戦で選出され、悔しさをバネにその真価を発揮する機会となる。
鈴木:
アジアカップを経て、改めて日本代表でプレーする重みを感じた。キーパーはゴールを防いで“なんぼ”だと思うので、そこは絶対に外しちゃいけないですし、今後、日本代表でプレーしていく上でそこを意識して取り組んでいきたいです。
鈴木彩艶(すずき・ざいおん)
2002年8月21日生 埼玉県出身 190cm
浦和レッズジュニア→浦和レッズジュニアユース→浦和レッズユース→浦和レッズ→シント=トロイデンVV