日本製鉄によるUSスチールの買収が破談になった場合について、アメリカの鉄鋼大手「クリーブランド・クリフス」が買収を再び検討すると報じられました。
アメリカのブルームバーグ通信によると14日、「クリーブランド・クリフス」のゴンカルベス最高経営責任者は、日本製鉄による買収が破談となった場合について、USスチールの買収を再検討するとの考えを明らかにしました。
買収提案を行えば、日本製鉄による買収に反対する全米鉄鋼労働組合からの支持を得られるとの考えも示したということです。
「クリーブランド・クリフス」は去年、USスチールに対し買収を提案したものの、USスチールは最終的に日本製鉄による提案を受け入れました。
買収をめぐってはバイデン大統領が14日、日本製鉄による買収に対し慎重な姿勢を強調する異例の声明を発表。
支持層の労働組合と歩調を合わせる姿勢も示していて、秋に大統領選挙が控えるなか、買収の先行きは不透明となっています。