大手電力でつくる業界団体電気事業連合会(電事連)は、池辺会長の後任に中部電力の林社長をあてる人事を発表しました。
大手電力10社でつくる電事連は15日、現在、会長を務めている九州電力の池辺和弘社長の後任として、中部電力の林欣吾社長が4月に新たな会長につく人事を発表しました。会長の交代は4年ぶりです。
三重県出身の林氏は京都大学法学部を卒業後、1984年に中部電力に入社。2020年に中部電力の社長になりました。
電事連の会長をめぐっては、長年、東京電力と関西電力、そして中部電力の3社から選ばれてきました。
しかし、東電は福島第一原発事故、関西電力は旧経営陣が福井県高浜町の元助役から多額の金品を受け取っていた問題が発覚したことから、2020年に初めて3社以外から九州電力の池辺氏が会長に選ばれました。
電力業界では、中部電力や関西電力など大手電力のカルテル問題や、新電力の顧客情報の不正閲覧といった不祥事が相次いで発覚していて、業界の信頼回復が課題となっています。