台湾の蔡英文総統が第三勢力の民衆党・柯文哲主席と会談し、5月に発足する頼清徳新政権での防衛費の増額について協力を呼びかけました。
台湾総統府によりますと蔡英文総統と民衆党・柯文哲主席との会談は14日、およそ2時間にわたり行われました。
蔡総統は「台湾の安全を守ることが、政権と野党の合意であることに間違いはない」と強調、柯主席が掲げる防衛費をGDP=国内総生産の3パーセントまで引き上げるという目標について同じ考えであることを確認しました。
そのうえで「複雑で変化し続ける課題に直面する台湾に最も必要なのは団結だ」として協力を呼びかけたということです。
現在、台湾の議会にあたる「立法院」は最大野党の国民党が多数を占める「ねじれ状態」となっていますが、民進党としては5月に頼清徳政権が発足するのを前に、第三勢力の民衆党の協力を得ることで議会運営をスムーズに進めたい思惑があるとみられます。