![高齢信者の献金勧誘行為を巡る裁判 旧統一教会の勝訴見直しか 最高裁が6月に弁論期日指定](/assets/out/images/jnn/1061592.jpg)
旧統一教会の信者だった高齢女性の遺族が、女性が違法な勧誘方法で多額の献金などを強いられたとして、教団側を訴えていた裁判で、最高裁は6月10日に弁論を開くことを決めました。
この裁判は高額の献金などを続けてきた、旧統一教会の信者だった高齢女性の遺族が、女性が違法な勧誘方法で献金などを強いられたとして、教団側に損害賠償を求めているものです。
女性が80代後半になってから「教団に賠償を求めない」との念書を書いていたため、一審の東京地裁判決で「合意が有効に成立している」として遺族側の訴えが却下され、二審の東京高裁でも教団の勝訴が維持されました。
こうした中、最高裁はきょう、遺族側がおよそ6500万円の損害賠償を求めた上告を受理し、6月10日に弁論を開くことを決めました。
弁論は、これまでの裁判の結論を変更する際に必要な手続きで、教団側の勝訴とした二審の東京高裁判決が見直される可能性があります。
遺族側はこれまでの裁判で、「正常な判断能力のない女性に対し、あらかじめ作成した念書に署名押印させていて、信用性が認められない」などと訴えていました。