香港でスパイ行為などを取り締まる「国家安全条例案」が、議会に当たる立法会で全会一致で可決されました。言論統制が一層進むことになりそうです。
「国家安全条例」は、既に施行されている「国家安全維持法」を補完し、国家への反逆やスパイ行為、反乱の扇動などの取り締まりを強化するものです。
議会に当たる立法会で19日、全会一致で可決されました。
国家安全条例をめぐっては、2003年にも検討されましたが、「言論や表現の自由を規制するものだ」と市民が大規模な抗議活動を行い、条例案が撤回されていました。
現在は、国家安全維持法により抗議活動を行うことは難しい状況となっています。
香港政府トップの李家超行政長官は「今週土曜日に条例を施行する」と発表しています。