■MLB開幕戦 ドジャース-パドレス(20日、韓国・ソウル)
メジャー初となる韓国での開幕戦となったドジャース対パドレス。2年ぶり4度目の開幕投手を務めたパドレスのダルビッシュ有(37)は、3回2/3(72球)を投げ、2安打1失点(自責0)で降板。3回にはドジャース・大谷翔平(29)に今季初ヒットを許した。
2023年、日本中が熱狂したWBCの決勝から1年、侍ジャパンとして決勝のマウンドに立った2人が初対決。試合前、両国国歌が終わると大谷はパドレスベンチ方向に手を振り、笑顔を見せた。ダルビッシュはまっさらなマウンドに上がると足場をしっかりならした。
1回、1番はM.ベッツ(31)、ダルビッシュは外角を使い、攻めていったがカウント3-1からじっくり攻めすぎピッチクロック違反で四球を与えてしまった。迎えるは2番・大谷、メジャー初対戦の1球目は内角高め96マイル(154キロ)で入ると2球目も内角、カウント2-1から外角低めに落ちるシンカーで大谷に自分のスイングをさせず、ショートゴロ。大谷は1塁に残った。
続く3番・F.フリーマン(34)にも内角攻めで95マイル(153キロ)のシンカーで見逃し三振、4番・W.スミス(28)をレフトフライに打ち取り、最高の立ち上がりを見せた。
2回、5番・M.マンシー(33)にセンター前へ初ヒットを打たれると、ワイルドピッチで無死2塁のピンチを迎えた。この場面でも冷静なダルビッシュ、6番・T.ヘルナンデス(31)をスライダーで空振り三振、7番・J.アウトマン(26)を94マイル(151キロ)のストレートでライトフライ、8番・J.ヘイワード(34)も95マイル(153キロ)のストレートでサードフライと下位打線には力勝負で抑え込んだ。
3回、2死走者なしで大谷との2度目の対決。ところが1、2球目とキャッチャーの構えたところから大きく外れる逆球。3球目には内角へのカットボールで大ファール、カウント1-2から外角のスライダーで勝負に行ったが外れてボール。そして5球目、外角高めのシンカーを上手く合わせられてライト前へヒットを打たれた。
さらに3番・フリーマンの1球目、大谷に完璧なスタートを切られ、今季初盗塁を許してしまう。そこから2者連続四球で満塁のピンチを招いた。5番・マンシーにもカウント1-2と追い込みながらも勝負球が決まらずフルカウントに。最後は94マイル(151)のシンカーで空振り三振を奪うとダルビッシュは2度雄叫びをあげた。
ダルビッシュの踏ん張りに3回、1死3塁で1番・X.ボガーツ(31)がセンター前へ弾き返し、ダルビッシュの気迫に味方が答えた。