■第96回選抜高校野球大会・1回戦 大阪桐蔭 7-1 北海(22日・甲子園球場)
史上最多タイの5度目Vを狙う大阪桐蔭(大阪)が、昨夏16強の北海(北海道)を下して初戦突破を果たした。
先発のエース右腕・平嶋桂知(3年)が7回105球を投げ、1失点(自責0)の好投。打線は序盤の4点リードから中盤にも追加点を奪い、試合の主導権を握った。
西谷浩一監督は智弁和歌山・高嶋仁元監督に並ぶ甲子園歴代最多「68勝目」を飾った。
打線は2回まで四球5つと制球が乱れていた北海の先発・松田収司(2年)に対し、3回に2死満塁のチャンスを迎えると、岡江伸英(3年)がレフト前に落ちるタイムリーで2点を先制。さらに宮本楽久(2年)のタイムリーと押し出し四球で4-0と一気に流れをつかんだ。
平嶋は4回に3連打で無死満塁のピンチを招くと、2死で守備のミスから1点を奪われたが、最後は左飛で切り抜けた。打線はその裏に犠牲フライで5-1とし流れを渡さず。
満塁ピンチを最少の1点に抑えた平嶋は、5回・6回を3者凡退で勢いに乗ると7回も3人で退けた。終盤は8回に2番手・中野大虎(2年)、9回に南陽人(3年)がマウンドに上がり、無失点リレーで1回戦突破を決めた。
2回戦は25日の第2試合で、昨夏の甲子園ベスト4の神村学園(鹿児島)と対戦する。
今大会、地元の近畿勢は76年ぶり出場の田辺(和歌山)、近江(滋賀)、京都外大西(京都)、耐久(和歌山)がそれぞれ1回戦で敗退。前日21日は京都国際(京都)が青森山田にサヨナラ負けを喫し、近畿勢の初戦敗退が続いたがようやく“初勝利”を手にした。
この日第3試合で、昨年準Vの報徳学園(兵庫)が愛工大名電(愛知)と対戦する。
※写真は先発の平嶋桂知投手