自民党の派閥の裏金事件を受け、岸田総理は「今週、さらに聞き取り調査を行うことを予定している」「調整中だが、私自身も聞き取りを行うことを考えたい」などと述べ、安倍派幹部から聞き取りを行う方針を表明しました。
そのうえで、「できる限りの実態解明を行った上で、政治的責任・道義的責任この党としての方針を確定したい」と語りました。
参議院・予算委員会で立憲民主党の勝部賢志参院議員の質問に答えました。
安倍派では、おととし、一度、廃止を決めたキックバックについて派閥幹部の西村、塩谷、世耕、下村の4氏が協議し、その後、キックバックは復活しましたが、復活の経緯については明らかになっていません。
このため、複数の自民党幹部によりますと、岸田総理は、茂木幹事長らも同席する形でこの4人に聞き取りを行い、その結果を踏まえ、処分を決める方針です。
自民党幹部の一人は、キックバック復活を協議した安倍派幹部らは、8段階ある処分のうち4番目に重い「選挙における非公認」以上の処分になると見通しを示しています。