![阿南光、熊本国府を下し徳島県勢12年ぶりの8強入り!エース・吉岡暖が14K無失点の完封勝利【センバツ】](/assets/out/images/jnn/1073294.jpg)
■第96回選抜高校野球大会 第6日 阿南光 3-0 熊本国府(25日、甲子園球場)
2回戦の2試合目は、阿南光(徳島)が熊本国府を3‐0で下し、徳島県勢としては12年ぶりとなる準々決勝進出を決めた。
阿南光は1回に適時三塁打と相手エラーで2点を先制し、中盤には追加点を奪う。投げてはプロも注目するエース・吉岡暖(3年)が1回戦に続き1人で9回を完封。熊本国府から14奪三振を奪う力投を見せ、勝利の立役者となった。
阿南光(徳島)のエース吉岡暖(3年)。四国大会4試合を1人で投げ抜いたプロも注目する大会屈指の好投手に、九州大会全4試合で2桁安打を放った甲子園初出場の熊本国府が挑む。
吉岡は1回表、先頭バッターにヒットを許し、送りバントで一死二塁と得点圏に走者を置く。それでも、熊本国府の主軸を140キロのストレートと変化球で2者連続三振に切って取り、ピンチを切り抜ける。
その裏、阿南光は一死二塁のチャンスで福田修盛(3年)が初球を捉え右越えに適時三塁打を放ち1点を先制すると、尚も相手エラーで追加点をあげ初回に2点を奪う。
2回以降、吉岡は182cmの長身から繰り出す速球と落差のあるフォークを武器に、熊本国府打線から4回までに8つの三振を奪う見事な投球を披露。その裏、阿南光は二死二塁のチャンスで戸田大貴(2年)が右越え適時二塁打で3点目を奪う。内角高めの速球を肘を畳み、上手く捉えた技ありの一打は、チームにとって貴重な追加点となった。
吉岡は回を増すごとに変化球の精度も上がり、比例するように投球のテンポも良くなっていく。6回、7回は先頭バッターに出塁を許すが、いずれも投ゴロ併殺打に打ち取り、ピンチの芽を摘む。そして9回、120球を投げ14奪三振。無四球ピッチングのおまけつきで熊本国府から勝利を飾った。
阿南光は、28日の準々決勝で星稜(石川)と対戦する。