![健大高崎が7大会ぶりベスト8進出&春10勝目!先発・佐藤龍月が7回2安打無失点の快投、打線は機動力活かし4得点【センバツ】](/assets/out/images/jnn/1075386.jpg)
■第96回選抜高校野球大会 第7日 明豊0ー4健大高崎(26日、甲子園球場)
悲願の初優勝を狙う健大高崎(群馬)は明豊(大分)と対戦。機動力を活かした積極的な走塁も光り、4ー0で勝利。準々決勝へ駒を進めた。これで健大高崎は群馬県勢としても7大会ぶりのベスト8。そして春のセンバツ大会で10勝目を飾った。
健大高崎は1回戦で学法石川(福島)と対戦し、4ー0と投打が噛み合い初戦を突破。この日の試合は天候不良のため午後1時半から2試合の予定に変更された。
健大高崎の先発は2年生ながらエースナンバーをつける左腕・佐藤龍月(2年)。佐藤は昨秋の公式戦6試合に登板し、防御率0.82と安定感のある投球。1回戦でも7回2安打無失点とその実力を発揮している。佐藤は1回、明豊の先頭・木村留偉(3年)を空振り三振に。続く2番・高木真心(3年)に左前安打、盗塁を許し得点圏に走者を背負ったが4番・石田智能(3年)を見逃し三振に仕留め、無失点に抑える立ち上がり。
その裏、明豊の先発・一ノ瀬翔舞(3年)に対し、先頭・斎藤銀乃助(3年)が中前安打で出塁、続く2番・田中陽翔(3年)は初球をレフトへ運び、無死一、二塁と得点圏に走者を置いた。3番・高山裕次郎(3年)は送りバントを成功させ、無死二、三塁。すると4番・箱山遥人(3年)の投ゴロを一ノ瀬がフィルダースチョイス、先制点を挙げた。なおも1死三塁と追加点のチャンスで右の長距離砲の5番・森山竜之輔(3年)。森山の打った10球目は中犠飛となり三塁走者が生還。この回2点目を挙げた。
試合は中盤の6回、明豊の2番手で登板したエース野田皇志(3年)から先頭・佐々木貫汰(3年)が遊撃への内野安打で出塁。悪送球の間に二塁を陥れると打順は3巡目に回り1番・斎藤は送りバントを決め1死三塁のチャンスメイクに成功。続く2番・田中の打球は二ゴロも明豊の二塁手・船見侑良(3年)のフィルダースチョイスにより三塁走者の佐々木は3点目の本塁を踏んだ。
続く7回裏には先頭の森山が右安打で出塁、6番・加藤大成(2年)が送りバントを決め、1死二塁とした。7番・岸野祥大(3年)はセンターへ弾き返し1死一、三塁の場面で8番・佐藤の遊ゴロを明豊の遊撃手・江藤柊陽(3年)が悪送球。三塁走者の森山が本塁へ帰り、4点目を加えた。
佐藤は勢いのある直球と大きく変化するスライダーを武器に終盤に差し掛かった7回106球を投げ抜き、2安打無失点とこの試合でも好投を披露。2番手でマウンドに上がった石垣元気(2年)も無失点で抑え、センバツ10勝目を好ゲームで飾った。