円相場が1ドル=151円96銭をつけ、33年8か月ぶりの水準まで円安が進んでいます。
先ほど、東京外国為替市場で円相場が1ドル=151円96銭をつけ、1990年7月以来、33年8か月ぶりの円安水準となりました。
きっかけは、日銀の金融政策を決める9人のメンバーの1人である田村審議委員が、きょう行った青森市での講演です。田村委員は、「ゆっくりと、しかし着実に金融政策の正常化を進めていく」「金利の上げ下げを通じて需要を調整し、物価に影響させるという金利機能が発揮できるような水準まで戻す」と追加の利上げが必要との考えを示した一方、当面は「緩和的な金融環境が継続すると考えている」と発言しました。
市場では、今後もしばらくは日米の金利差が開いた状態が続くとの見方が広がり、円を売って、ドルを買う動きが強まりました。
急速な円安を受けて、政府・日銀による円買いの為替介入への警戒感が高まっています。