2日連続で計4人の安倍派幹部を直接聴取した岸田総理。裏金問題に関わった議員の処分内容を決めたいところですが、国会では森喜朗元総理への聴取や、自身の処分について問われる場面も。
【写真を見る】2日連続安倍派幹部を聴取も「森元総理にも聞くべきでは」「自分は処分しないのか」問われた岸田総理は…【news23】
2日連続 安倍派幹部を聴取
記者
「昨日に引き続き安倍派幹部への聴き取りを終えた模様です」
27日、岸田総理が聴き取りをしたのは、西村前経産大臣と世耕前参院幹事長です。
岸田総理が直接聞き取りした安倍派幹部は、26日に聴取した塩谷元文科大臣と西村前経産大臣を合わせて4人。
この4人は2022年8月、一度は廃止が決まったキックバックの復活について協議をしていて、「キックバックをやめることもできたのにやめなかった責任は重い」と岸田総理はみています。
共産党・山下芳生 参院議員
「やめなかった責任も重いが始めた責任はもっと重いと言わなければならない。真相解明のために総理自身が森元総理から経緯を聞くべきではないか」
岸田総理
「実態を把握するために必要な聴き取りを行う」
岸田総理が聴取した4人は8段階のうち4番目に重い「選挙での非公認」以上の処分となる見通しですが、国会ではこんな質問がー。
立憲民主党・杉尾秀哉 参院議員
「自分は処分しないんですか」
岸田総理
「私自身も含めて党の手続き、党の判断、これが尊重されなければならない」
立憲民主党・杉尾秀哉 参院議員
「党の役職停止だと総裁続けられないでしょ」
岸田総理
「仮定に基づいて申し上げることは控える」
立憲民主党・杉尾秀哉 参院議員
「仮定の話じゃなくて党の役職停止だったら総裁続けられないでしょって言ってんですよ」
岸田総理
「党規約をそのまま読めば役職を外れるということになります。しかし、あたかもそれが適用されるかのように仮定に基づく質問に答えるのは控える」
総理自身への処分は?
小川彩佳キャスター
「総理自ら聴取に乗り出すからには、そろそろ核心に迫るような情報が聞きたいところですよね」
斎藤幸平・東京大学准教授
「岸田さんはでも、自分で聴取をしたりとかこの前も派閥の解散を宣言したりとか、政倫審も自分で出て公開にしたりだとか、結構自分で頑張ってやれることはやろうとしている。
でも自民党からすると、次は一人で決めることってもしかしたら解散(総選挙)なのではないかということで、今回はこれで一応安倍派を処分して、訪米、減税に合わせて解散しちゃうっていうふうになる可能性が出てきているわけですよね。
ただ実質的にはこの裏金問題は全然解明されていない中で支持率も低いのに、これで解散してどこか勝つ見込みがあると(岸田総理が)思われているとすると、それはやっぱり我々国民がなめられているなということなので、やっぱり腑に落ちないですよね」