サイバーセキュリティ企業のサイバーリーズン社が新サービス「Cybereason SDR」を発表!AI駆動型のソリューションで次世代のサイバー攻撃対策に

2024-03-29 10:00

刻一刻と変化する時代において、サイバー攻撃による脅威が年々高まっています。攻撃手法が高度化・巧妙化・複雑化し、企業のセキュリティ対策も広範囲に取り組んでいくことが求められています。こうしたなか、サイバー攻撃対策ソリューションのリーディングカンパニーであるCybereason Inc.(以下「サイバーリーズン」)は、新ソリューション「Cybereason SDR」を発表しました。

3月25日には「Cybereason 事業戦略&新製品発表会」が行われ、サイバーリーズンの会長兼CEOを務めるEric Gan(エリック・ガン)氏が、日本におけるサイバーリーズンの事業展開の歴史や新製品の概要、今後の展望を説明しました。

市場シェアNo.1を6年連続獲得し年間50%以上の成長率を誇る

サイバーリーズンは2015年4月17日に日本法人を設立しました。

サイバーリーズンの持つ脅威ハンティングやMalOp(Malicious Operation、悪意ある攻撃)の検知・分析といった製品力は、日本企業のサイバーセキュリティ対策においてニーズが高まると予測し、ソフトバンクが出資。日本市場への展開を本格的にスタートしたのです。

エリック・ガン氏は2023年4月にCEOへ就任し、次のステージへと成長していくためにサイバーリーズンのミッションを刷新しました。

「私たちは、すべてのお客様のデジタル資産を守るため、最も信頼できるプロフェッショナルなサイバーセキュリティ・サービスを提供することをお約束します。」

常に最前線のテクノロジーを用いてサイバー攻撃の検知と対応を行ってきたサイバーリーズンは、日本のサイバーセキュリティ業界を牽引し、日本のEDR市場におけるシェアNo.1を獲得するなど、着実に事業を伸ばしてきたといいます。

「日本ではサイバーリーズンを『SoftBank World 2016』で紹介以来、“日本でNo.1のサイバーセキュリティ企業になる”ことを唯一のミッションに掲げ、事業を推進してきた。その結果、EDR市場では6年連続シェアNo.1を獲得し、2020年以降は年間50%以上の成長を遂げている」(エリック・ガン氏、以下同)

サイバーリーズンの強みは独自の“1-5-30モデル”です。1分以内に脅威を検知し、5分以内に攻撃の全体像を解析し、30分以内に修復する。

これらにコミットし、強固なサイバーセキュリティ体制を構築してきたことで、あらゆるサイバー攻撃から導入企業を守ってきたわけです。

生成AIの進化は「AIを悪用したサイバー犯罪」の増大を引き起こすトリガーに

こうしたなか、サイバーセキュリティを取り巻く環境は時代とともに変化しています。不正アクセスからデータをソフトウェアで保護するデータセキュリティの流れから、クラウドの普及によってデータの収集や使用、保存、共有が容易となり、データプライバシーが求められるようになりました。さらに、企業は、現地の規制に準拠する特定の国にデータを保管するデータレジデンシーやデータの保存と処理の法的規制など、「世界はデータ主権に向かっている」とエリック・ガン氏は述べました。

その一方で、企業を脅威にさらすサイバー攻撃は年々とどまることを知りません。世界では39秒に1回サイバー攻撃が行われている実態があります。さらに昨今の生成AIの発展によって、本物かどうかの見分けがつきにくいディープフェイクといった新たなフィッシング攻撃が増え、AIを悪用したサイバー犯罪が懸念されています。

しかし、サイバーセキュリティの人材不足とスキル不足に悩む企業も多く、さらにはデータドリブン経営の主導によってデータや管理コストが急激に増加しています。加えて、市場に展開されているセキュリティツールも多すぎることから、自社に合った最適なツール選定や運用などが見出しづらいなど、サイバーセキュリティの深刻な課題が取り沙汰されている状況となっています。

シンプルかつ高性能なサービスをわかりやすい料金体系で提供する「Cybereason SDR」

そんななか、サイバーリーズンはAI駆動型セキュリティソリューション「Cybereason SDR」を新たにリリースしました。

企業のサイロ化されたデータを1つの統一的な可観測性プラットフォームへと統合し、サイバー攻撃による侵害の検知から調査、対応までを迅速かつ合理化するのが特徴です。また、サイバーリーズン特有のコアテクノロジーと可観測性(オブザーバビリティ)を組み合わせることで、高度な生成AIがもたらす新たなサイバー脅威にも対処できるソリューションとなっています。

「Cybereason SDRは、制限の多いベンダープラットフォームに縛られない『パートナーシップモデル』を採用した。複雑なレイヤーにまたがるセキュリティの構造を、Cybereason SDRの1つのプラットフォームで管理し、Observe、Snowflake、AWSと共に、サイバーセキュリティモデルを構築することで、セキュリティ監視(いつ、どこで、何が起きたのか?)やセキュリティ可観測性(どのように、なぜ起きたか?)をシンプルに、わかりやすい料金体系で提供することを心がけた」

今回のソリューションをリリースしたことで、サイバーリーズンは新しい市場開拓を見据えているとのこと。生成AIを使った未知なる脅威や巧妙化するサイバー攻撃から身を守ることは、企業の成長には欠かせません。今後、さらにサイバーセキュリティ対策の重要性が問われてくるのではないでしょうか。

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