中国政府は、日本の新年度予算で防衛費が過去最大となったことに対し、「日本が平和発展の道を堅持できるのか、強い疑いを持たざるを得ない」とけん制しました。
中国外務省 林剣報道官
「近年、日本側は大幅に安保政策を調整し、年々防衛予算を増加し、絶えず武器輸出規制を緩め、軍事力の発展を図っている」
中国外務省の林剣報道官は、日本の新年度予算の防衛費が7兆9496億円と過去最大となったことに対し、「アジアの隣国や国際社会は、日本が本当に専守防衛や平和発展の道を堅持できるのか強い疑いを持たざるを得ない」とけん制しました。
そのうえで「日本側が周辺隣国の懸念を着実に尊重し、侵略の歴史を深く反省し、アジアの隣国や国際社会の信頼をさらに失うことを避けるよう促す」と述べました。
一方、中国のことしの国防費は去年から7.2%増となる1兆6655億元、日本円にしておよそ34兆円が計上されていて、林官房長官は5日の記者会見で「中国の軍事動向は我が国と国際社会の深刻な懸念事項であり、これまでにない最大の戦略的な挑戦である」と指摘しています。