来週から新年度とあって、通勤通学で利用する駅や時間帯が変わるという方も多いのではないでしょうか。大手シンクタンクが発表した「電車の中で座るための戦略」が話題となっています。
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「電車で座るための戦略」とは、山手線“車内提案書”が話題
加藤シルビアキャスター:
3月16日から山手線にある広告をご存知でしょうか。「みずほリサーチ&テクノロジーズ」が出している車内広告で「電車の中で座るための戦略とアクションプラン」という真面目な文字が並んでいます。電車に乗る方の意識や行動パターンなどを分析して、「いかに席に座りやすい行動をとることができるか」というリサーチ結果なんです。
広告を見た方からは、「ここまで大真面目なのは面白い」「ガチすぎて怖い」という反応がありました。
このレポートの中身を具体的にみてみると、実は席に座るためには「出発前」「乗車前」「乗車直後」「乗車中」「降車後」この5つの段階が大切だということです。それぞれの段階で戦略が変わってきます。
「ブルーオーシャン戦略」、「鳥・虫・魚・コウモリの目 戦略」、「ファーストペンギン戦略」、ちょっとよくわからないので、具体的にみていきましょう。
まず最初は「ブルーオーシャン戦略」。競争を避けて、未来の需要・トレンドを予測。利益・利便性の最大化を目指すということです。元々は経済用語ですが、「席を取る」ということに当てはめて考えます。
電車に乗る方3000人に行った意識調査によると、7割近くの乗客が「降りる時に改札へアクセスの良い車両を選ぶ」と回答しているということです。出発・乗車前に、自分が乗る乗車区間の各駅の改札位置を把握しておくと、座れる確率が増えるということです。
具体的には、乗った車両が乗車当初に混雑していても、その後の駅で、乗車している車両が改札付近だった場合は、途中駅で降りる人が多数で席が空く可能性が高く、狙い目だという結果が出ています。混んでいても諦める必要はないというところがポイントです。
2つ目は「鳥・虫・魚・コウモリの目 戦略」です。座れる可能性の高い場所を推測して、様々な視点で車内の状況を判断してください。
調査によりますと、電車を降りる方が降車前にしがちな行動があるということです。立ち上がる、スマホや本をしまう、手荷物の取っ手を握る、浅く座りなおす、ディスプレイ・アナウンスを確認、忘れ物をチェック…といった仕草があったら要注意です。
こういったしぐさや行動をいつ行うのでしょうか。2駅前は何もしない方が多いそうですが、1駅前になると荷物の準備やディスプレイなどを確認するようになるということで、空席ゲットのチャンスです。降車直前になると、立ち上がったり、荷物の準備、取っ手を握るという行動がありますので、こうした仕草を見かけたら近くに移動しておくということが心得のひとつです。
3つ目の「ファーストペンギン戦略」は、座るための競争力です。素早く安全に座るため事前の準備・工夫も必要だということです。
座るための競争力を高めるために、▼動きやすいスニーカーを履く、▼普段から基礎体力をつけて、動体視力など筋力や瞬発力を鍛える、▼精神面の工夫として、リラックスした姿勢・態度をとる、▼行動面では、乗客を観察し車内を把握するといった工夫も必要です。
席を取りたい方のために、番組おすすめのアイテムをご紹介します。
ヘッドホン・イヤホン ⇒リラックスした状態を維持
小型の水筒 ⇒体調維持・回復に有効
身軽な服装・軽量なバッグ・快適な靴 ⇒移動がスムーズ
「きょうは座りたい」というときは、こういった格好でお出かけになってみてはいかがでしょうか。