■サッカーJ1・第5節 東京ヴェルディ 2ー2 京都サンガF.C.(29日、東京・味の素スタジアム)
ここまで2分2敗の東京ヴェルディが、京都サンガF.C.と2-2の引き分けに終わり、J1で16年ぶりとなる勝利はまたもお預けとなった。
前半は京都にボールを保持され試合を支配される東京V。22分に先制を許すと、流れを取り戻す間もなく、その4分後にも追加点を奪われ2点のビハインドで後半へ入る。後半は一転、東京Vが試合の主導権を握り、U-23日本代表・染野唯月(22)のPKで1点差に迫ると、アディショナルタイムにも、染野がゴールを奪い、東京Vが土壇場で引き分けに持ち込んだ。
開幕から2分2敗と未だ勝ち星なく19位と低迷している東京Vが、ここまで1勝1分2敗で14位の京都に挑む。
J1、16年ぶりの勝利を目指す東京Vは前半開始早々、京都にカウンターからゴールを奪われたかに思われたが、オフサイドの判定に救われる。その後もボールを保持され、サイド攻撃やセットプレーなどピンチが続くが、東京VのDF陣が身体を張って得点を許さない。
しかし22分、京都、ハーフウェイライン付近からのロングボールを豊川雄太(29)に強烈ボレーを決められ、1点を先制される。さらにその4分後、右サイドからのクロスをクリアするが相手ボールとなり、スルーパスに反応した原大智(24)にゴールを許し、0-2で前半を終える。
後半は一転、東京Vに流れが移る。6分、ゴールまで約20mの位置からU-23日本代表、染野唯月(22)の直接フリーキックはボール1個分ポストの外側を通過する。11分には、中央で森田晃樹(23)がボールを持つと反転し速攻、スルーパスに反応した染野が強烈シュートを放つなど、東京Vが試合の主導権を握る。
34分に途中出場の山見大登(24)が左サイドを攻略し、ペナルティエリア内に侵入した所を倒されPKを獲得。これを染野が落ち着いて決め1-2と1点差に詰め寄る。
そして迎えたアディショナルタイム、右サイドからのクロスにまたも染野が走り込み、右足を振り抜く。見事ゴールネットを揺らし、東京Vが土壇場で同点に追いつき、引き分けに持ち込んだ。
*写真は東京V・染野唯月選手(22)