■プロ野球 DeNA4-3 広島(29日・横浜スタジアム)
DeNAは開幕戦で広島との開幕戦を白星で飾った。先発は2年ぶり2度目の開幕投手となった東克樹(28)。東は2022年シーズンでの開幕戦で同じ広島相手に6回途中4失点で敗戦投手となっている。この試合では7回を投げ10安打と打ち込まれ3失点。打線は3点を追う3回裏、オープン戦打率.434で首位打者に輝き、開幕スタメンを勝ち取ったルーキー度会隆輝(21)にプロ第1号となる同点3ラン本塁打が飛び出した。新人開幕戦本塁打は球団64年ぶり。ルーキーの一発が広島の流れを断ち切った。8回裏には大和(36)の右犠飛で勝ち越し。5年ぶりの開幕戦勝利となった。
1回、先発の東は広島の先頭・菊池涼介(34)に右安打を打たれ出塁を許す。2番・上本嵩司(33)は遊ゴロに打ち取ったが、3番・小園海斗(23)に右安打を放たれ、1死一、三塁と先制のピンチを招いた。しかし4番・堂林翔太(32)を三直で2死とし、5番・坂倉将吾(25)のレフトへ飛んだ打球を左翼手・佐野恵太(29)が飛びつき好捕。無失点に凌いだ。
その裏、DeNA打線は広島の先発・九里亜蓮(32)に対し先頭・度会の初打席は二ゴロに倒れ、2番・オースティン(32)は遊ゴロ、3番・佐野は見逃し三振に。三者凡退で終わった。
3回、東は1死から1番・菊池に右安打、2番・上本に中安打、3番・小園にも中安打と連続安打で満塁に。すると4番・堂林の打球はセンターへ、先制を許した。続く5番・坂倉にもチーム5連打となる適時打がライトに飛び、2点目を失った。さらに6番・レイノルズ(33)は1死満塁から中犠飛でこの回3点目を奪われた。
直後の3回裏、先頭の7番・山本祐大(25)が中安打で出塁、8番・石上泰輝(22)の打球は一塁の内野安打となりチャンスを広げた。1死一、二塁の場面で打順は2巡目を回り、度会。度会は初球を振り抜くと打球は右中間スタンドに飛び込み、プロ第1号となる同点3ラン本塁打に。ルーキーの一振りで試合は振り出しに戻った。
3ー3と同点で迎えた6回裏、先頭のオースティンが右安打で出塁すると続く佐野も中安打で繋いだ。4番・牧は左飛に倒れ無死一、二塁とし5番・宮﨑敏郎(35)の打席で二塁走者のオースティンは牽制アウトに。しかし宮﨑は左安打を放ちチャンスを作ったが6番・梶原昴希(24)が倒れ勝ち越しならず。
東は7回100球を投げ、10安打3失点でマウンドを降りた。8回、東に代わってウェンデルケン(31)が登板し、6番・レイノルズから始まる広島打線を3者連続三振に切った。
8回裏、広島の2番手・島内颯太郎(27)に対し、先頭のオースティンが右安打で出塁し、島内の暴投の間に二塁を陥れた。続く佐野は中飛に倒れ、1死二塁で4番・牧はライトに打球を運び、二塁打に。1死二、三塁から宮﨑は申告敬遠で満塁とした。DeNA打線は代打に大和を送ると、島内が投じた4球目を右犠飛に。三塁走者のオースティンが本塁を踏み、ついに勝ち越しに成功した。
1点のリードを奪ったDeNAは9回、森原康平(32)がマウンドに上がり無失点に抑え、試合終了。開幕戦を5年ぶりの勝利で飾った。