■プロ野球 DeNA 6－1 広島（30日・横浜スタジアム）
DeNAは広島に勝利し、24年ぶり本拠地開幕での2連勝を飾った。前日の試合ではルーキー度会隆輝（21）に同点3ランが飛び出すなどで球団5年ぶりの開幕戦勝利。先発の平良拳太郎（28）は9回途中まで投げ抜き、4安打1失点と快投。6回までは無安打投球を披露した。打線は1回裏にいきなり先頭の度会が死球を受け、出塁すると牧秀悟（25）の適時打で先制。2回裏には山本祐大（25）の二塁打、平良の適時打などで3点を奪い、試合の主導権を握った。さらに4回裏には無死一塁から度会が2戦連続第2号となる2ラン本塁打を放ち、6点目を挙げた。DeNA打線の猛攻は止まらず、6回で先発全員安打を達成。終わって見れば計14安打と二桁安打と絶好調を見せた。
1回、DeNAの先発・平良は広島の先頭・野間峻祥（31）を投ゴロ、2番・菊池涼介（34）を三直、3番・小園海斗（23）を右飛に打ち取り三者凡退に抑える立ち上がり。
その裏、広島の先発・黒原拓未（24）に対し、先頭の度会の打席で黒原の投じた3球目が頭部付近を直撃し死球。球場は一時騒然としたが、度会は一塁上に姿を表し、試合は再開。黒原は危険球とみなされ退場。河野佳（22）がマウンドに上がった。2番・オースティン（32）は右飛に倒れ、3番・佐野恵太（29）の打席で一塁走者の度会は盗塁成功。佐野は遊ゴロも度会を三塁に進めた。2死三塁で迎えた4番・牧が河野の直球をセンターに弾き返す適時打を放ち先制。続く宮﨑敏郎（35）も左安打で追加点のチャンスを広げ、6番・桑原将志（30）にも左安打が飛び出し、二塁走者の牧は本塁を狙ったがタッチアウト。追加点とはならなかったものの初回に1点リードを奪った。
2回裏、この回の先頭・山本祐大（25）がライトへの二塁打で出塁すると1死二塁から9番・平良が自らのバットで適時打をライトに運び、2点目を挙げた。続く1番・度会は左安打で繋ぎ、1死一、二塁。追加点のチャンスで2番・オースティンにライトへの適時二塁打が飛び出し、3点目を奪った。さらに3番・佐野の二ゴロの間に三塁走者の度会が4点目のホームを踏んだ。
4点のリードで迎えた4回、広島の3番手・大道温貴（25）に対し先頭の9番・平良がこの試合2安打目をセンターに運び無死一塁。打順は3巡目を回り、1番・度会は大道の投じた2球目の外角低めのストレートをライトスタンド中段に叩き込み2戦連続のアーチ。新人選手が開幕戦2試合連続で本塁打を記録するのはプロ野球史上3人目。6ー0とリードを広げた。
先発・平良は6回まで無安打で抑える投球。度会は4打数4安打と絶好調。チームは14安打を放った。平良は9回途中1失点と好投。投打が噛み合ったDeNAは、開幕2連勝を飾った。
