3日朝に起きた台湾東部沖を震源とする地震では、震源に近い花蓮県で日本人も被災しました。現地で26年間暮らす飲食店経営の男性は「これまで花蓮にいた中で最も大きな地震だった」と衝撃の大きさを語りました。
花蓮日本人会 幹事 溝渕剛さん
「今まで26年間、台湾・花蓮にいた中で、一番大きな地震でした」
こう話すのは震源地に近い台湾東部の花蓮県で飲食店を経営している溝渕剛さん(54)です。
地震が起きた時は店を兼ねた自宅にいましたが、慌てて外に避難したと言います。
溝渕さん
「一回突き上げたような感じで、すぐに横揺れがありました。明らかに最初から強い横揺れが来て、地震を体験する車に乗っているような感じですね」
建物は無事でしたが、店の中は大きな被害を受けました。
溝渕さん
「冷蔵庫が倒れて中の物が出てきたとか、並べてあるグラスや飾っている物が落ちてきました。電気はあるんですが、水道は止まっている状態です」
4日からの連休で花蓮にも大勢の観光客が訪れる見込みでしたが、ほとんどの予約はキャンセルになったといいます。
知人らと店の中の片づけを進めていますが…
溝渕さん
「余震が続いているので、いつでも逃げられるような感じでやっています。とにかく余震が収まるまで、ちょっとあまり何もできないかなと」
いつ起きるかわからない余震に不安を感じながらも、営業再開に向けて進んでいます。