人が眠る時間帯は、猫が活発に動き回ります。そのため、寝ている飼い主さんの手足を噛んだり体に飛び乗ったりと、寝込みを襲うこともしばしば。寝ている間、愛猫に襲われないためにはどうしたらいいのでしょうか。そこで今回は、愛猫が「就寝中の飼い主さんを襲う」理由について解説します。
愛猫が「就寝中の飼い主さんを襲う」理由
人間が寝ている深夜に、猫が元気に動き回るのは「深夜の大運動会」等と言う言葉で一般的にもよく知られるようになりました。
しかし実は、その勢いで就寝中の飼い主さんを襲ってくることもありますよね。わざわざ寝室まで会いに来てくれるのは嬉しいけれど、(なぜこのタイミング…?)と対応に困ってしまいます。
そこで今回は、愛猫が「就寝中の飼い主さんを襲う」理由について解説します。まずは猫側の理由を理解した上で対策を練りましょう。
飼い主さんが寝ているときに猫が襲ってくるのには、次のような理由が考えられます。
1.遊び足りない
猫が夜中に走り回る足音で目が覚めてしまう飼い主さんも少なくありません。猫は十分に運動ができていないときや狩猟本能が満たされていない場合に活発に動き回ってエネルギーを発散させようとします。
好奇心旺盛な猫は、部屋にある物を獲物に見立てて遊んでいることもあるでしょう。飼い主さんの寝ている近くで猫が暴れていたら、起こされるだけでなく攻撃が向かってくるかもしれません。
2.お腹が空いている
猫が飼い主さんの就寝中を襲うのは攻撃的なものだけではなく、鳴き声で寝つけなくなることもあるでしょう。
猫は食べムラがあるため、必要量の食事がとれていないときは、「ご飯ちょうだい」という要求を、鳴いて伝えにきます。食べたいと思ったら我慢が難しいため、飼い主さんが起きてくれるまで鳴き止まないことがあります。
3.飼い主さんと一緒にいたい
甘えん坊な猫の場合は、寝ている飼い主さんの傍をウロウロしたり、猫と別室で寝ていれば鳴いて呼んだりすることも日常茶飯事かもしれません。
猫が飼い主さんを静かに寝かせてくれないのは、見守ってもらって安心して過ごしたい気持ちもあるのでしょう。
4.猫が過ごす環境に不満がある
「同居猫との不仲」「猫トイレが汚い」「爪とぎがボロボロ」など、メンタル面での苦痛や不衛生な環境の不満を飼い主さんに解決して欲しくて、猫が攻撃的になる場合があります。
猫が夜中に暴れるのは、ストレスや不満を抱えている状態が続いている可能性も。
このようなことが理由の場合、根本的な環境の見直しが必要になってきます。
「就寝中の飼い主さんを襲う」のをやめてもらう方法
夜中に愛猫に襲われないようにするためには、愛猫の不満やストレスを解決して、まずは信頼感や安心感を取り戻してもらいましょう。
居心地の良い環境作り
飼い主さんの睡眠を守るためには、猫に合った環境作りを十分に行うようにしましょう。
猫が安心できるように隠れ家を作ってあげたり猫用のベッドや爪とぎなどのアイテムを見直したりすることが大切です。
また、食べムラがあり夜中にお腹が空いてしまう猫には、自動給餌器を使ってみるといいでしょう。
猫おもちゃで狩猟本能を満たす
猫の年齢や猫種によっては必要な運動量が異なるため、愛猫に合った遊び方や時間を設けることが重要です。
一日の中で数分~10分程度でも必ず飼い主さんが遊んであげることは、適度なコミュニケーションがとれて、猫のストレス緩和にもつながります。
飼い主さんが忙しい場合は、誤飲の心配がないおもちゃで遊ばさせたり、知育トイにドライフードやおやつを入れたりすると、夢中になって遊んでくれるかもしれません。
上下運動でエネルギー発散
猫おもちゃで遊ぶだけでは、運動不足が解消されていない可能性もあります。
ソファーやキャットタワーなどの上下運動できる環境があると、日中に運動でエネルギーを使うので、猫が夜中に起きていても活発に動き回ることは少なくなるでしょう。
まとめ
今回は、愛猫が「就寝中の飼い主さんを襲う」理由について解説しました。
愛猫が「就寝中の飼い主さんを襲う」のは、自分の要求や不満をぶつけたかったり、構ってほしかったりするからです。
そのような状態の猫を無視すると、さらに攻撃的になってしまいますので、愛猫が抱えている根本的な問題を改善することが大切です。
(静かに寝かせてほしいんだけど…)と思ってしまうかもしれませんが、まずは猫が伝えようとしていることに耳を傾けてあげたいですね。
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