4年に1度の韓国総選挙がきのう行われ、最大野党の「共に民主党」が過半数を大幅に上回る議席を確保することがほぼ確定し、与党「国民の力」は惨敗しました。
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最大野党「共に民主党」 李在明 代表
「総選挙の結果は党の勝利ではなく、国民の偉大な勝利です」
きのう投開票日を迎えた韓国の総選挙は尹錫悦政権の中間評価と位置づけられ、暫定の投票率は67%と1996年以降、最も高くなりました。
革新系の野党が国会で多数派を占める「ねじれ」が解消されるかが焦点でしたが、最大野党「共に民主党」は系列政党を含めて過半数を大幅に上回る170議席以上を確保し、圧勝することがほぼ確定しました。
ただ、祖国革新党を合わせた野党側の議席数は大統領の弾劾案を決議できる3分の2には至りませんでした。
韓国大統領府の高官によりますと、大勢が判明したきょう、韓国大統領府の複数の高官が一斉に辞意を表明しました。
韓国大統領府の高官
「(尹大統領は)総選挙に現れた国民の意思を謙虚に受け止めて、国政を刷新し、経済と国民生活のために最善を尽くすと話した」
与党のトップも先ほど、党の役職を辞任すると表明。日韓関係の立て直しに取り組んできた尹政権は国政運営の方針の見直しを迫られています。