イギリスの議会下院は16日、2009年以降生まれの人への紙巻きたばこの販売を生涯にわたり禁止する法案を可決しました。
イギリスでは、たばこを買うことができるのは18歳以上とされていますが、法案では、店が紙巻きたばこを売ることができる対象の年齢を2027年以降、毎年1歳ずつ引き上げるとしています。
法案が施行されれば、今年で15歳以下の2009年の1月1日以降に生まれた人は、生涯にわたって紙巻きたばこを購入できなくなります。販売店などが違反した場合、罰金が科される可能性があります。
イギリス政府は、がんなどの病気を引き起こすとされるたばこが公的医療制度の負担になっているとしていて、紙巻きたばこを購入できない年齢層を段階的に増やすことで、喫煙人口の長期的な抑制をめざしているとみられます。
ただ、喫煙そのものは合法だとしているため、法案に反対する団体らは、闇市場を作り出すことになると批判しています。