台湾東部を震源とする地震で、低層部分が崩れ、大きく傾いていたビルの解体作業がきょう終了しました。
今月3日に台湾で発生した地震では、東部の花蓮県に被害が集中し、花蓮市中心部にある9階建てのビルは低層部分が崩れ、ビル全体が大きく傾きました。このビルでは女性1人が亡くなりました。
当局は倒壊の危険性があるとして、ビルの解体を指示。地震発生の2日後から作業を開始し、きょう終了しました。作業員は一列に並び、犠牲者に哀悼の意を示しました。
一方、台湾メディアによると、捜査当局は建築に問題がなかったかどうか、ビルの所有者から話を聞くなどして調べているということです。
当局によると、今回の地震による死者はこれまでに17人。負傷者は1100人以上にのぼったほか、シンガポール人2人の行方が分からないままです。