猫の『入院』が必要になる病気3選 用意すべきものやお見舞いのルールは?

日頃から猫の健康に気を付けていても、ときに入院が必要となることもあります。緊急性が高い場合や経過観察が必要な場合などです。今回は、このような入院が必要となる病気の代表的なものを紹介します。愛猫の入院時に知っておきたい知識も紹介しますので、参考にしてください。

入院が必要になる猫の病気3選

猫の医者さん

避妊去勢を除き、猫が入院になるケースはさまざまです。

なかには高所から落下して骨折したなど外科的な要因で入院するケースもありますが、ここでは入院理由の中で統計的に多かった猫の病気3つを紹介します。

1.下部尿路疾患

下部尿路疾患は、「膀胱炎」「尿道炎」「結石(結晶)」などが含まれる泌尿器系の病気の総称で、猫にはとても多い病気です。

主な症状は、頻尿や排尿時の痛み(排泄時に鳴き声をあげる)、血尿、尿量の減少などです。

治療は、炎症を抑える薬や感染症があれば抗生物質、出血を抑える止血剤、また、それぞれ症状にあった療法食が処方されることがあります。

下部尿路疾患は、尿路閉塞を起こす危険があるため、重症度や合併症の有無により、入院が必要になるケースがあります。

また、膀胱や尿道に先天的な形成不全の問題がある場合も、外科処置が検討されるでしょう。

2.慢性腎臓病

慢性腎臓病は、腎臓の機能が低下する進行性の病気です。高齢猫に多いとされていますが、条件によっては若い猫でもなりえる病気です。

初期には症状が出ないこともありますが、病気が進行するにつれて多飲多尿、食欲不振、痩身、嘔吐、脱水などが見られるようになります。

慢性腎臓病は完治を望めないため、治療は、症状の緩和と進行を遅らせることを目的とします。主に、食餌療法、輸液、腎機能を改善するための薬物療法などがあります。

脱水緩和のための皮下輸液は、自宅でも可能ですが、猫の状態が深刻で、静脈点滴や電解質補正などが必要な場合は、入院して処置を受ける必要があります。

慢性腎臓病は血液検査でわかりますので、定期的な検査が早期発見の秘訣です。

3.消化管内異物(誤飲など)

正確には、消化管内異物(誤飲)自体は病気ではありませんが、誤飲による合併症によっては病気(あるいはケガ)として扱われます。

猫が飲み込みやすい異物は、

  • おもちゃ
  • ヒモ類
  • 植物
  • 食べてはいけない食品

などがあります。特にウサギの皮を使ったねずみのおもちゃは誤飲率の高い異物です。

また、毛づくろいで飲み込んだ毛玉が腸内に詰まってしまうこともあります。

これらは、連続した嘔吐や食欲不振、元気喪失、便秘、発熱などの異常から来院し、誤飲が判明することもあります。

病院では、必要に応じてX線や超音波など画像検査で異物の位置と大きさを確認します。

飲み込んだ物の形状や時間が経ってしまっていて催吐処置で対応できない場合に、入院して異物除去の手術が行われることがあります。

愛猫の入院時に必要なもの

ケージ内の猫

愛猫が入院することになった際に、特に用意すべきものはありません。

病院には必要なものが揃っているので、提供されるものを使用します。

衛生面から持ち込み禁止の病院もありますが、許可してくれる病院であれば、愛猫が慣れ親しんでいるものを持参できます。

病院の入院用ケージはステンレス製が多く、壁も床も無機質な金属なため、入院中の猫はいっそう心細く感じるかもしれません。

いつも使っていてニオイがついているブランケットやタオルなどを持たせてあげると、猫も安心でしょう。

また、食事に関しても、基本は病院で提供されますが、環境変化による緊張や好みで食べられないこともあります。

治療上問題のない食事であれば、自宅から持って行くこともできますので、入院時に確認してみましょう。

愛猫のお見舞いに行くときのルール

包帯をまいたハチワレ

1泊入院なら翌日にはまた会えますが、状態によっては何日も入院することもあるでしょう。

愛猫が心配なのもありますが、お見舞いに行くときには病院のルールに従うことが大切です。

  • あらかじめ来院時間を予約する
  • 健康管理上、長時間の面会は控える
  • 話しかけるときは小さな声で
  • 刺激を与えないようにする
  • ほかの入院動物にも配慮する
  • 食べ物などを無断で持ち込まない

動物の状態や院内の状況によってはスタッフが対応できない場合もあるので、お見舞いに行くときには先に病院へ連絡してから行くようにしましょう。たいていの動物病院は、面会時間は診察時間内に限られています。

また、病院スタッフやほかの入院動物もいるため、大きな話し声、食べ物のニオイなどにも配慮しましょう。

まとめ

入院中の猫

猫の病気の中でも、入院が必要になるものを3つ紹介しました。

慢性腎臓病も含めると、猫は泌尿器系の病気になりやすく、ときには入院が必要となるほど、重症化してしまうこともあります。

また、消化管の異物は遊びの延長だけでなく、毛づくろいで飲み込み過ぎた毛が、硬い毛玉となって腸に詰まってしまうこともあります。どんな子にも起こる可能性があることに留意しておきましょう。

愛猫が入院になってしまっても、基本的に特別用意するものはありません。清算方法を確認して、費用をしっかり用意しておけば問題ありません。

また、お見舞いに行くときには、病院スタッフに面会できる時間帯や、持ち込みが許可されているものなどの詳細を聞いておき、適切な対応ができるようにしておきましょう。

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