猫の『入院』が必要になる病気3選 用意すべきものやお見舞いのルールは?

2024-04-20 16:00

日頃から猫の健康に気を付けていても、ときに入院が必要となることもあります。緊急性が高い場合や経過観察が必要な場合などです。今回は、このような入院が必要となる病気の代表的なものを紹介します。愛猫の入院時に知っておきたい知識も紹介しますので、参考にしてください。

入院が必要になる猫の病気3選

猫の医者さん

避妊去勢を除き、猫が入院になるケースはさまざまです。

なかには高所から落下して骨折したなど外科的な要因で入院するケースもありますが、ここでは入院理由の中で統計的に多かった猫の病気3つを紹介します。

1.下部尿路疾患

下部尿路疾患は、「膀胱炎」「尿道炎」「結石(結晶)」などが含まれる泌尿器系の病気の総称で、猫にはとても多い病気です。

主な症状は、頻尿や排尿時の痛み(排泄時に鳴き声をあげる)、血尿、尿量の減少などです。

治療は、炎症を抑える薬や感染症があれば抗生物質、出血を抑える止血剤、また、それぞれ症状にあった療法食が処方されることがあります。

下部尿路疾患は、尿路閉塞を起こす危険があるため、重症度や合併症の有無により、入院が必要になるケースがあります。

また、膀胱や尿道に先天的な形成不全の問題がある場合も、外科処置が検討されるでしょう。

2.慢性腎臓病

慢性腎臓病は、腎臓の機能が低下する進行性の病気です。高齢猫に多いとされていますが、条件によっては若い猫でもなりえる病気です。

初期には症状が出ないこともありますが、病気が進行するにつれて多飲多尿、食欲不振、痩身、嘔吐、脱水などが見られるようになります。

慢性腎臓病は完治を望めないため、治療は、症状の緩和と進行を遅らせることを目的とします。主に、食餌療法、輸液、腎機能を改善するための薬物療法などがあります。

脱水緩和のための皮下輸液は、自宅でも可能ですが、猫の状態が深刻で、静脈点滴や電解質補正などが必要な場合は、入院して処置を受ける必要があります。

慢性腎臓病は血液検査でわかりますので、定期的な検査が早期発見の秘訣です。

3.消化管内異物(誤飲など)

正確には、消化管内異物(誤飲)自体は病気ではありませんが、誤飲による合併症によっては病気(あるいはケガ)として扱われます。

猫が飲み込みやすい異物は、

  • おもちゃ
  • ヒモ類
  • 植物
  • 食べてはいけない食品

などがあります。特にウサギの皮を使ったねずみのおもちゃは誤飲率の高い異物です。

また、毛づくろいで飲み込んだ毛玉が腸内に詰まってしまうこともあります。

これらは、連続した嘔吐や食欲不振、元気喪失、便秘、発熱などの異常から来院し、誤飲が判明することもあります。

病院では、必要に応じてX線や超音波など画像検査で異物の位置と大きさを確認します。

飲み込んだ物の形状や時間が経ってしまっていて催吐処置で対応できない場合に、入院して異物除去の手術が行われることがあります。

愛猫の入院時に必要なもの

ケージ内の猫

愛猫が入院することになった際に、特に用意すべきものはありません。

病院には必要なものが揃っているので、提供されるものを使用します。

衛生面から持ち込み禁止の病院もありますが、許可してくれる病院であれば、愛猫が慣れ親しんでいるものを持参できます。

病院の入院用ケージはステンレス製が多く、壁も床も無機質な金属なため、入院中の猫はいっそう心細く感じるかもしれません。

いつも使っていてニオイがついているブランケットやタオルなどを持たせてあげると、猫も安心でしょう。

また、食事に関しても、基本は病院で提供されますが、環境変化による緊張や好みで食べられないこともあります。

治療上問題のない食事であれば、自宅から持って行くこともできますので、入院時に確認してみましょう。

愛猫のお見舞いに行くときのルール

包帯をまいたハチワレ

1泊入院なら翌日にはまた会えますが、状態によっては何日も入院することもあるでしょう。

愛猫が心配なのもありますが、お見舞いに行くときには病院のルールに従うことが大切です。

  • あらかじめ来院時間を予約する
  • 健康管理上、長時間の面会は控える
  • 話しかけるときは小さな声で
  • 刺激を与えないようにする
  • ほかの入院動物にも配慮する
  • 食べ物などを無断で持ち込まない

動物の状態や院内の状況によってはスタッフが対応できない場合もあるので、お見舞いに行くときには先に病院へ連絡してから行くようにしましょう。たいていの動物病院は、面会時間は診察時間内に限られています。

また、病院スタッフやほかの入院動物もいるため、大きな話し声、食べ物のニオイなどにも配慮しましょう。

まとめ

入院中の猫

猫の病気の中でも、入院が必要になるものを3つ紹介しました。

慢性腎臓病も含めると、猫は泌尿器系の病気になりやすく、ときには入院が必要となるほど、重症化してしまうこともあります。

また、消化管の異物は遊びの延長だけでなく、毛づくろいで飲み込み過ぎた毛が、硬い毛玉となって腸に詰まってしまうこともあります。どんな子にも起こる可能性があることに留意しておきましょう。

愛猫が入院になってしまっても、基本的に特別用意するものはありません。清算方法を確認して、費用をしっかり用意しておけば問題ありません。

また、お見舞いに行くときには、病院スタッフに面会できる時間帯や、持ち込みが許可されているものなどの詳細を聞いておき、適切な対応ができるようにしておきましょう。

関連記事

『パンの被り物をかぶって激しく首をふる猫』が話題に…中毒性の高すぎる光景が128万再生「ヤバいかわいい」「ヘドバンww」の声
猫が寂しかった時にする5つのサイン
『捨て猫だった白猫』を保護した結果…半年後の変化が凄すぎると12万4000再生の大反響「神々しい」「涙が出てきた」の声
『雑草を食べていた猫』を見捨てられなくて…感動の結末に涙が止まらないと79万再生の反響「心臓が張り裂けそう」「本当にありがとう」
猫が『風呂でおぼれる飼い主』を見たときの反応…まさかの表情に思わず声が出てしまうと10万再生突破「笑い声がw」「ふざけんな感w」

  1. 【辻希美・長女】希空 「今年もクリスマスディズニー❤」「このいちごミルク大好き!!!」
  2. コンビニが“遊び場”に? ファミリーマートがIP=知的財産の活用を強化 クレーンゲームなど5000店舗に拡大へ
  3. 【 i☆Ris 】 イベントを延期 「ご来場のお客様へ危害を加える内容のメールが」 公式サイトで声明 「毅然とした態度で臨む」「関係警察署と情報共有を行いながら対応」
  4. 【速報】東京・赤坂の“個室サウナ店夫婦死亡火災” 夫が妻に覆いかぶさって倒れる 警視庁
  5. 赤ちゃんが『至近距離で大型犬と触れ合った』結果→怖がるかなと思ったら…まさかの光景が24万再生「立派なお兄ちゃん」「人間みたい」
  6. 犬が『人の体の上で眠る』心理5選 愛犬が飼い主と寝たがる理由や注意すべきことまで解説
  7. 拡大中「お正月は休業します」百貨店やスーパー、飲食業界でも【Nスタ解説】
  8. 20分だけ買い物へ→お留守番をしていた『元野犬』が…あまりにも愛おしい『おかえりなさいの光景』に反響「大事にされてる」「盛大な歓迎」
  9. あどけない顔つきをした『狼犬の赤ちゃん』→5ヶ月後…別犬のような『カッコよすぎる成長』が77万再生「もののけ姫を思い出した」「早すぎ」
  10. 猫が『心を閉ざしてしまった』ときに考えられる原因3つ 信頼を取り戻す方法はある?
  1. 全ての部屋の非常用ボタンがつながらず…赤坂・サウナ店2人死亡火災 受信盤の電源入らず 従業員も事件当時不在 業務上過失致死の疑いも
  2. 「気温がおかしい…」来週は“10年に一度レベルの高温”の見込み 全国的に暖かい年末に
  3. 中国の新型空母「福建」が台湾海峡を通過 台湾国防部が空撮画像を公開
  4. 【速報】11月の中国人観光客数は今年最も少ない約56万人 高市総理の台湾有事めぐる発言も影響 世界全体では1月から11月で計約3900万人 すでに1年間で過去最多
  5. 世界都市ランキング 東京がNYを抜き初の2位に 大阪は18位、福岡は40位
  6. 鴨が飛ばないハプニングも…愛子さま初の単独“鴨場接待” 皇室伝統の「鴨猟」で外交団をおもてなし
  7. 『風呂嫌いのネコ』を一人でシャンプーした結果…想像を超えてくる『激しい攻防戦』が56万再生「怖いんだよねw」「お疲れ様ニャ」と話題
  8. 骨組みを残し全焼…北海道・新千歳空港に向かう連絡バスが炎上 乗客40人と男性運転手は全員避難
  9. 千葉・鴨川市のメガソーラー 新たに開発許可区域外での森林伐採が発覚 合計で13か所 約2.4ヘクタール
  10. 【速報】東京・赤坂の“個室サウナ店夫婦死亡火災” 夫が妻に覆いかぶさって倒れる 警視庁
  11. 【 高橋名人 】 目を手術 「白内障と硝子体出血です」 転倒した時に右目を殴打・眼球内に出血
  12. 拡大中「お正月は休業します」百貨店やスーパー、飲食業界でも【Nスタ解説】