皮膚がんを患い、保護された15歳の野良猫 両耳を失うも、たくましく回復中 英国

英国で保護された白猫は、耳と鼻から出血しており、皮膚がんを患っていました。さっそく手術を受けて両耳を切断。今は保護施設で順調に回復中です。この猫の治療のため、寄付金も続々と寄せられています。

野良猫の両耳から血が…

衰弱した白猫

画像はイメージです

白猫Jasmineは、Derbyshireにある車の修理工場近くで、厳しい野良生活を続けてきました。時々工場の従業員たちに餌をもらって生き延びてきたのです。

しかしあるとき、餌をあげていた人が、この猫の両耳が出血しているのに気づきました。そこで近所の女性の元へ連れていったのです。

その後すぐに動物病院へと連れていかれ、そこからNottinghamshireにある保護団体「Brinsley Animal Rescue」へと連絡が行きました。同団体は別の動物病院にこの猫を運び、治療費を負担しました。それ以来、ずっとJasmineの世話を続けています。

「今はごきげんにゴロゴロ喉を鳴らしています。人間たちのそばに来ては、甘えたり遊びをねだったりしていますよ」というのは、同団体の創立者Jon Beresfordさんです。

「(耳を切断されて)ボロボロの姿ですが、順調に回復しています。猫は外見など気にしません」

皮膚がんになりやすい白猫

両耳を切断された白猫

画像はイメージです

Jonさんによると、Jasmineのような白猫は日焼けに弱く、皮膚がんになりやすいのだそうです。この猫の鼻にも、がんの病変が見られます。

「飼い主がいないので、これまでだれも日焼け止めクリームを塗ってくれなかったのでしょう。皮膚組織は崩れ、両耳と鼻から出血していました。相当に不快だし、かなり痛かっただろうと思います」

Jasmineはこの4年間ほど、修理工場を訪ねていました。ここは以前建設会社の一部で、当時働いていたDave Whitehouseさんが猫に餌をあげるようになりました。彼は退職後も、13キロ離れた自宅からわざわざやってきて、餌をあげ続けていたとか。彼は猫を「Snowy」と呼んでいたそうです。

やがてDaveさんの息子夫婦と従妹が共同で工場を買い取り、新事業を始めました。彼らはDaveさんから引き継いで、ずっと猫の餌やりを続けていたのです。

治療のための寄付金も続々と

獣医で治療を受ける茶白猫

画像はイメージです

心配したDaveさんは、Jasmineのお見舞いのため保護施設を訪ねました。

「最初は怯えていましたが、やがてわたしの声を思い出したのか、人懐こくふるまい始めました。なでてあげると喉を鳴らしてくれて、すごくうれしかったですね」

Daveさんによると、Jasmineにはマイクロチップが埋め込まれているものの、獣医や保護施設でスキャンしても飼い主の情報は得られなかったそう。ただ、登録情報から15歳であることがわかりました。

一般の人々からは、保護団体のFacebookページを通じてJasmineの治療のための寄付金が寄せられ、すでに1200ポンド(約23万円)が集まったということです。

「がんは再発するかもしれません。でも、手術のお陰でこの猫の命は伸びたし、現在のところ楽しく過ごしているようです」とJonさん。

「すっかり治癒したら、飼い主探しを始めることになるかもしれません。でもこのまま施設で過ごす可能性もあります。ここには23歳になった高齢猫もいるほど。だからJasmineはまだまだ若いですよ」

出典:Rescued Derbyshire cat purring again following ear removal

関連記事

『賢い猫は壁に手をつく?』検証してみた結果…挑戦の様子が可愛すぎると1万4000再生の反響「親バカw」「みんな優秀だね」の声
猫が飼い主に感謝している時にする10の仕草
猫が『落ちてる瞬間』集めてみた結果…無防備な姿に癒やされると3万1000再生の反響「たまらなく可愛い」「気持ち良さそう」の声
猫が人間に『好影響』を与えること5つ
猫が他の猫の首を噛む理由と止めさせる方法

  1. 小刻みな猫パンチに反響!「人間だったらプロボクサー」「手出す瞬間、一緒に口開くのかわいい」
  2. USJびしょ濡れパレードの裏側に密着…「参加者全員をずぶ濡れにする」ための限界を設けない「NO LIMIT!」なこだわり【THE TIME,】
  3. パリ五輪 トライアスロン 水質悪化で水泳の公式練習中止に
  4. 『気持ちよさそうな表情の猫』からティッシュを取ろうとしたら…『まさかすぎる反応』が99万再生「ツンデレ感凄いw」「差が激しくて草」
  5. ハスキーが『柴犬のおもちゃ』を奪った結果…まるでコントな『言い訳をする姿』に爆笑「良いコンビw」「柴の方が強いの草」と253万再生
  6. 猛暑の気圧配置 熊谷・甲府・浜松で40℃ 東京38℃予想
  7. 捨て猫から生まれた『小さな子猫』の現在…幸せいっぱいな姿に涙が止まらないと18万再生の大反響「本当に感動」「ずっと幸せに」の声
  8. 「父を近くに感じられる所に足を運べたのはすごく良かった」 御嶽山の噴火災害から9月で10年 きのう、遺族による慰霊登山行われる
  9. 大谷翔平 4試合ぶりのノーヒットも3試合連続盗塁でシーズン自己最多の27個、ド軍も連敗を2でストップ
  10. 首相官邸に暮らす猫「ネズミ捕獲長」Larryが迎える6人目の首相 英国
  1. フェンシング 加納虹輝が金メダル!個人エペで日本勢史上初の快挙、東京大会団体金に続く栄冠【パリ五輪】
  2. 「ピアノ売ってちょーだい」「もっともっとタケモット」が戻ってきた!?20年以上愛され続けたタケモトピアノのCMが最新AI技術で進化して帰ってきた
  3. 猛暑の気圧配置 熊谷・甲府・浜松で40℃ 東京38℃予想
  4. パリ五輪 トライアスロン 水質悪化で水泳の公式練習中止に
  5. 「父を近くに感じられる所に足を運べたのはすごく良かった」 御嶽山の噴火災害から9月で10年 きのう、遺族による慰霊登山行われる
  6. 【脳トレ】「国」の中に紛れて1つ違う文字がある!?あなたは何秒で探し出せるかな??【違う文字を探せ!】
  7. 記録的な大雨に見舞われた秋田・由利本荘市 県内最多の54棟が住宅浸水 浸水した住宅で後片付け
  8. ゴラン高原へのロケット弾攻撃で12人死亡 米国務長官「衝突の拡大は見たくない」
  9. ハリス副大統領に勢い 1週間で献金300億円 好感度調査でトランプ氏を大きくリード
  10. 大谷翔平 4試合ぶりのノーヒットも3試合連続盗塁でシーズン自己最多の27個、ド軍も連敗を2でストップ
  11. なでしこジャパン ブラジルに劇的逆転勝利!後半アディショナルタイムにPKと谷川のゴールで1勝1敗に【パリ五輪】
  12. イスラエルが「ヒズボラ」拠点を空爆
×