*ChinaPlas 2024は盛況のうちに閉幕、展示会で発表されたクローズド・ループに顧客は高評価
*「SKケミカルは、完全な資源循環システムと持続可能な素材で廃棄物問題を解決する」
【上海、城南(韓国)2024年4月26日PR Newswire】SKケミカル(SK chemicals)が国際展示会で発表した完全な資源循環システム(クローズド・ループ)は、業界関係者や顧客から称賛を集めました。
SKケミカルは26日、24日から26日まで中国のShanghai Hongqiao National Exhibition and Convention Centerで開催されたChinaPlas(チャイナプラス)2024への出展を成功裏に終えたと発表しました。
同期間中、SKケミカルは、廃棄プラスチックを化学的に分子に分解し再び原料に戻す「Circular Recycle(TM)(循環リサイクル)」技術をベースにした素材や生産インフラから、廃棄物資源のリサイクル・ソリューションまで同社の事業全体を包括する、完全な資源循環システムという新たなコンセプトを発表しました。
完全な資源循環システムとは、廃棄された消費後のプラスチックを分類、回収、再加工してプラスチック原料に戻し、素材や製品に変えることです。素材化された製品は、一度廃棄されても、同じ工程を繰り返すことで、廃棄物を発生させることなく継続的にリサイクルできます。
SKケミカルが追求する完全な資源循環システムは、同社のコアコンピタンスであるCircular Recycle(TM)(注1)技術とインフラをベースにしています。SKケミカルは従前から、世界初のケミカルリサイクル・コポリエステル製品の商業生産能力を確保してきました。SKケミカルは昨年3月、約1300億ウォンを投じて中国のグリーン素材専門企業「Shuye」のケミカルリサイクル事業部門を買収し、「SK Shantou」法人を設立しました。SK Shantouは、年間7万トンの再生原料r-BHETと5万トンのケミカルリサイクルPETを生産している企業です。
SKケミカルはこれにとどまらず、排出された廃棄物資源を製品に変えるプロセスに必要な包括的ソリューションを提供するため、新規事業を推進しています。
包括的なリサイクルシステムを確立するには、原料となる廃プラスチックの確保と、効率的な廃棄物資源管理システムの開発が必要です。このため、SKケミカルは中国の廃棄物資源専門企業「Shanghai Yuekun Environmental Protection Technology」と、廃プラスチック・リサイクル事業を共同で展開するための覚書を締結しました。
SKケミカルには、既存のPETボトルなどの一般的な回収システムを超えて、各業界の特性を考慮した専門的な完全資源循環システムの構築が期待されています。
これについてSKケミカルのKim Hyun-suk事業開発本部長は「家電製品、自動車、ファッションなど、主要産業から排出される廃棄物の形状や種類はさまざまで、完全な循環構造を確立するには、各産業で使用される素材やその生産・回収プロセスに応じてカスタマイズされたソリューションが必要です」と説明しています。
このためSKケミカルは、PETボトルをボトルに再生する「ボトルをボトルに(Bottle to Bottle)」のコンセプトを業界全体に拡大し、「車を車に(Car to Car)」「デバイスをデバイスに(Device to Device)」というように、各業界で排出される廃棄物をリサイクル、アップサイクルする業界別の完全循環構造の確立を計画しています。
「素材体験ゾーン」を含む革新的なCircular Recycle(TM)応用製品の集大成
中国のコポリエステル市場でナンバーワンの地位を占めるSKケミカルは、既に商品化され、世界中のさまざまなグローバルオーナーに使用されている持続可能なコポリエステルおよびポリエステル(PET)製品を幅広く展示しました。
SKケミカルは、ケミカルリサイクル技術を使い製造されたCircular Recycle(TM)コポリエステル「ECOTRIA CR」、使用後に分類・リサイクル可能なコポリエステル「Claro」、Circular Recycle(TM)PET「SKYPET CR」など、さまざまなリサイクル素材も紹介しました。
SKケミカルは、素材だけでなく、こうした素材を使用して既に商品化された製品も展示。ECOTRIA CRを使用したさまざまなグローバルブランドの化粧品、家電製品、日用品や、実際にCircular Recycle(TM)素材を使い商品化に成功したSKYPET CRを使用したタイヤコードや「Samdasu Reborn(三多水(サムダス)リボーン)」などの最終製品が、来場者の高い関心を集めました。
展示ホールに設けられたCircular Recycle(TM)体験ゾーンでは、石油由来の素材や物理的にリサイクルされた素材と、Circular Recycle(TM)技術を応用した素材が並べて展示され、業界関係者が素材の色や質感を直接比較できるようになっており、来場者が集まっていました。
展示ホール内の壁には、来場者向けにバリューチェーンの全プロセスを示すインタラクティブなディスプレーが設置されました。プロセスは、市内でのプラスチック廃棄物の回収から始まり、プラスチックの種類によって分類され、解重合を経て製品へと生まれ変わるところで終わります。
SKケミカルは、Circular Recycle(TM)技術を応用したこれらの完全循環システムと素材を通じて、廃棄物ゼロを目指すお客様に全プロセスをカバーするトータルソリューションを提供する企業として地位を確立する計画です。
SKケミカルのAhn Jae-hyun最高経営責任者(CEO)は「今回の展示会で披露したSKケミカルの技術と完全な資源循環システムに対するお客様や来場者の反応と関心を通じて、当社の事業の方向性やビジョンに対する自信を深めることができました。技術力と競争力をさらに高め、顧客企業とのコラボレーションを強化して、業界を包含する完全な資源循環システムの確立を必ずや成し遂げます」と語っています。
[用語]
(注1)Circular Recycle(TM)(循環リサイクル):「ケミカルリサイクル」のこと。SKケミカルは、ケミカルリサイクル素材の無限リサイクル化を将来の主要事業と位置づけ、持続可能な「循環リサイクル」素材市場を開拓しています。
ソース:SK chemicals