世界的ピアニストのフジコ・ヘミングさんが亡くなったことが分かりました。92歳でした。
財団によりますと、フジコ・ヘミングさんは今年3月、すい臓がんと診断され、療養を続けていましたが、先月21日に亡くなりました。92歳でした。
フジコ・ヘミングさんは東京芸大を卒業後、生まれ故郷のベルリンでピアノを学びました。
30代の頃に風邪をこじらせて一時、聴力を失いましたが、治療中もピアノ教師をしながらヨーロッパ各地で演奏を続け、「魂のピアニスト」とも呼ばれました。代表曲は「ラ・カンパネラ」です。
フジコ・ヘミングさん
「怖いですよ、ああいう所(ステージ)に立って弾かなくてはいけないというのは。危なっかしいと思ったら、神様に『助けて』とお祈りするの。80%くらい助けてくださるけど、全部ではない。時々、知らん顔をしている」
今回の入院中も復帰を目指し、病室でピアノを弾いていたというフジコ・ヘミングさん。
後日、お別れの会が検討されているということです。