日本の捕鯨船が密漁を再開する中、伝説的な活動家が南極でクジラを保護するための新たな船を発表しました。
ホバート(オーストラリア連邦タスマニア州), 2024年5月3日 /PR Newswire/ -- ネプチューンズ・パイレーツを旗印に活動する海洋保護団体キャプテン・ポール・ワトソン財団(CPWF)は、南氷洋鯨類保護区での違法捕鯨に対抗する目的で元日本漁業監視船バンデロ号を新たに取得しました。韓国の釜山を出航したばかりの同船は、水曜日にタスマニアのホバートに停泊する予定です。
The Bandero, now under the banner of Neptunes Pirates, is a former Japanese Fisheries Patrol ship,which will nowto combat illegal whaling in the Southern Ocean Whale Sanctuary. The vessel, which has just sailed from Busan, Korea, will dock in Hobart, Tasmania.
日本は過去に、ワトソンの船による執拗な追跡を受け、国際司法裁判所が日本の南極海捕鯨計画(JARPA II)は国際捕鯨取締条約(ICRW)の下で日本が負うべき義務に違反すると結論付けた判決を受け、2018年に南極海捕鯨計画を終了したという経緯があります。それにもかかわらず、日本の捕鯨会社である共同船舶は先日、下関で5千万ドルを投じて新造したクジラ処理工場船である関鯨丸を進水させました。
「日本が南氷洋鯨類保護区への復帰を決定した場合、キャプテン・ポール・ワトソン財団は、オーストラリアの南極地域における違法な捕鯨活動を標的にすることになります」と、キャプテン・ポール・ワトソン財団のオマー・トッド最高経営責任者(CEO)は語ります。
ポール・ワトソン船長は、南極海鯨サンクチュアリにおける捕鯨反対闘争で知られ、彼の行動は長年にわたって何千頭ものクジラの命を救ってきました。彼の名を冠した新しい財団のもと、彼は世界中のボランティアや活動家たちとともに、クジラと南極海域における生命の微妙なバランスを守るための活動に取り組んでいます。
「私が設立した以前の組織は主流派に移行しましたが、私と仲間たちは大義に忠実であり続け、積極的非暴力という実績ある戦略に則り、同じ行動方針を貫いています」とポール・ワトソン船長は述べます。
バンデロ号は、NORTHERN HORIZONとしてモンゴル国旗を掲げながら、一度のみ有効な許可(SPV)を受けてオーストラリアに航海していましたが、最近になってワトソン財団が日本政府から同船を秘密裏に購入しました。「南氷洋での運動を再開するにあたって、適切な船を手に入れるために何か月もの準備が必要でした。この船は南極海域で捕鯨の抑制に使用されますが、日本が最高品質の船を建造していることは否定できません。実際、この船は私たちの活動のために設計されたものです」とロッキー・マクレーン船長は語ります。ロッキー・マクレーン船長は、ワトソン船長とともに航海した20年間に、2012年の旧日本海洋調査船「清風丸」を含む10隻の船の取得を支援してきた人物であり、清風丸もホバートでお披露目され、船の取得資金を寄付したテレビ番組「シンプソンズ」のプロデューサーにちなんで「サム・サイモン号」と名付けられました。
バンデロ号は、パトロンテキーラとジョンポールミッチェルのヘアケア製品の創始者であるアメリカの億万長者、ジョン・ポール・デジョリアのテキーラブランドにちなんで命名された全長64メートル、総トン数499トンの船で、今後数週間はタスマニアのホバートに停泊し、船籍変更と調査作業を進める予定です。韓国から17日間で船を下らせたマーク・ギブス船長は、「海は広い。ジョン・ポール・デジョリア氏のような篤志家のおかげで、私たちは微力ながら海洋野生生物の保護に貢献できるでしょう」と述べました。クイーンズランド州出身の海洋科学者であるギブス氏は、ポール・ワトソン財団を支援するべく、公海に出ていない時期にはサンゴ礁の修復に取り組んでいます。
2022年にデジョリア氏は、現在ジョン・ポール・デジョリア号と名付けられた旧スコットランド漁業パトロール船の購入資金も寄付しました。活動家たちはこの夏、絶滅の危機に瀕しているナガスクジラの違法捕獲に反対すべく、船でアイスランドに向かう予定です。その後、ジョン・ポール・デジョリア号はオーストラリアに再び移動し、年末に南氷洋でバンデロ号と合流して反捕鯨運動を展開することになります。
「キャプテン・ポール・ワトソン財団は2022年9月に設立されましたが、その名声を築いた情熱、勇気、そして想像力は、新たな名前、新たな船団、そしてキャプテン・ポール・ワトソンが数十年にわたって非暴力直接行動で培った本来の目的と戦略を掲げ続けています」と、サンシャインコーストに拠点を置く同財団のオーストラリア人ディレクター、ハンス・シーバー氏は述べています。
本稿執筆時点でNORTHERN HORIZON号はダーウェント川に停泊したまま、ホバートのプリンセスワーフでTasPortsによる停泊料の審査、およびプリンスオブウェールズベイマリーナでの停泊許可を受けるための安全審査を待っています。
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画像提供者:キャプテン・ポール・ワトソン財団
キャプテン・ポール・ワトソン財団について:キャプテン・ポール財団は、グリーンピースの共同創設者でシー・シェパードの創設者でもある環境保護活動家ポール・ワトソン氏とテクノロジー起業家のオマー・トッド氏によって2022年に設立された、海洋保護に特化する非営利団体です。世界中の海洋における生態系の破壊と野生生物の虐殺を阻止することに尽力する同財団は、海洋生態系と種の保護を目指し、革新的な直接行動戦術を用いて海洋における違法行為を摘発・対処しています。詳細は、www.paulwatsonfoundation.orgをご覧ください。
メディアに関するお問い合わせは、Locky MacLean(メール:locky@neptunes.navy、電話:(+61) 0451572015またはポール・ワトソン(captain@paulwatson.com)まで
The Captain Paul Watson Foundation has just acquired The Bandero, a former Japanese Fisheries Patrol ship,to combat illegal whaling in the Southern Ocean Whale Sanctuary. The vessel, which has just sailed from Busan, Korea, will dock in Hobart, Tasmania. Photo: Captain Locky MacLean (left) and CEO, Omar Todd (right).
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