ロンドン, 2024年5月9日 /PRNewswire/ -- Omdiaの「Monitor Display & OEM Market Tracker」によると、2023年、OLEDモニターディスプレイの出荷台数が前年比415%まで急増しました。Omdiaは、この傾向が今後も続くと予測しています。同社によれば、2024年、業界のリーダーであるSamsung DisplayとLG Displayに牽引され、前年比123%増の184万台に達すると見られています。
「OLEDモニターの主な用途はゲームです。2023年に中国の杭州で開催されたアジア競技大会で、eスポーツが初めて競技に採用されたことを受け、OLEDモニターはさらに注目を集めています。この動きは、eスポーツプロジェクトが、草の根的なイベントから公式に認められたスポーツイベントへと変貌を遂げたことを意味します」とOmdiaのディスプレイ調査活動部門の主席アナリスト、Nick Jiangは述べています。
さらに、COVID-19のパンデミックが消費者行動に変化をもたらしたといえます。たとえば、ノートパソコンとモニター間のマルチスクリーンのやり取りや、高解像度やリフレッシュレートを含むモニター仕様の向上に対する消費者需要の高まりといった傾向が生まれています。製品管理サイクルとモニター製品の3年間のアフターサービス期間を考慮すると、Omdiaは、買い替えサイクルが2024年から徐々に始まると予想しています。
2022年と2023年の市場の低迷は、モニターのサプライチェーンに携わる各社に大きな課題を突きつけました。モニターブランドは、さまざまなサプライチェーン業務を通じて在庫削減に取り組んできました。モニター市場全体は2年ぶりの安値を記録しましたが、商業市場でも、消費者市場でも、2024年には緩やかに回復すると予想されています。これは、OLEDモニター製品にとっては市場拡大のチャンスでもあります。
消費者のモニター仕様の向上に対する需要が高まり、モニターサイズの大型化の傾向が続いている現在、LCDモニターパネルの価格は上昇すると予想されます。これにより、LCDモニターとOLEDモニターの価格差が縮み、間接的にOLED技術が身近なものになるでしょう。さらに、Dell、HP、Lenovo、Samsung、LG Electronics、AOC/Philips、Asus、Acer、MSI、Gigabyteなどの最大手モニターブランドが、2024年に向け、より多くのOLEDディスプレイを製品ラインナップに組み込む予定です。サプライチェーンの観点から見ると、この傾向はOEMとパネルメーカーの両方でコスト削減に寄与します。パネルメーカーはOLEDモニターディスプレイを生産を増やし、それがパネルのコストに均等に分散されることで、コストが減少します。OLEDモニターのOEM企業の場合、複数のOLEDモニターブランドの顧客がツール費用を分担するため、生産コストが削減できます。
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