きょう午前、衆議院の憲法審査会が開かれ、大規模災害など緊急事態が起きた際の国会機能の維持について、各党が意見を表明しました。
自民党の中谷元防衛大臣は、緊急事態に国会の機能を維持するための憲法の条文化について「政党間で起草作業を行い、具体的な条文のたたき台をもとに審査会で論点を議論していくべきであるという意見があり、事態は機が熟してきている」と述べ、憲法改正案の条文を作成する必要性を主張しました。
これに対し、立憲民主党の逢坂代表代行は「災害に強い選挙のあり方を十分に検討する必要があり、具体的な検討なしに議員任期の延長を行うのは順序が逆だ」と述べ、議員任期の延長に慎重な姿勢を示しました。
公明党は議員の任期を延長するための条文案について「議論すべき段階を迎えていることは明らか」だと賛成の立場を示したほか、日本維新の会と国民民主党も賛成の立場を表明しました。
一方、共産党は改憲をめぐる議論に反対の姿勢を示しています。