去年1年間の「落とし物」約2979万点で過去最多 「現金」228億円で「動物」は約2万5000匹 ワイヤレスイヤホンなど携帯しやすい小型の商品普及が増加の背景に

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2024-05-13 18:53
去年1年間の「落とし物」約2979万点で過去最多 「現金」228億円で「動物」は約2万5000匹 ワイヤレスイヤホンなど携帯しやすい小型の商品普及が増加の背景に

去年1年間に全国の警察に届けられた「落とし物」の数が、およそ2979万点と過去最多となったことが警察庁への取材で分かりました。

警察庁への取材によりますと、去年1年間に全国の警察に届けられた「落とし物」の数は、2978万7068点で、前の年よりもおよそ315万点上まわり、これまでで最も多かった2019年のおよそ2975万点を抜いて過去最多になりました。

最近増えている落とし物は、ワイヤレスイヤホンや携帯用の扇風機、エコバッグ、そして加熱式タバコなどで、警察庁は小型になった商品を身につける機会が増えたことが落とし物の増加にもつながっているとみています。

また、落とし物のうち、現金は228億4568万8596円で、こちらも過去最多です。

去年のうちに持ち主に返された落とし物の現金は、前の年に届けられたものも含めると157億8009万4242円で、保管期間の3か月の間に持ち主が見つからずに拾った人のものになったのは、32億5330万2497円でした。

持ち主が見つからなかったうえ、拾った人が受け取りを辞退するなどした結果、都道府県の歳入になったのは34億699万6217円でした。

キャッシュレスが進むなかでも現金の落とし物が増えていることについて警察庁は、現金を使う機会が減ったことから財布の中に現金が残ったままになっていることなどが原因ではないかと指摘しています。

落とし物には動物も含まれています。去年1年間に全国で落とし物として届けられた動物は2万5535匹で、このうち犬が1万2722匹、猫が4382匹、鳥などのその他は8431匹でした。

落とし物が増えていることについて警察庁は、「落とし物の保管業務などが現場の職員の大きな負担になっている。所持品の管理に注意するとともに、動物は飼い主が責任を持って飼っていっただきたい」と呼びかけています。

×