線状降水帯“半日前”予測情報 「地方」単位→「府県」単位に絞り込み発表へ 28日から運用開始

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2024-05-15 11:09

梅雨のシーズンを前に、気象庁は大雨をもたらす「線状降水帯」が発生する可能性をおよそ半日前から知らせる予測情報について、今月28日から対象となるエリアをこれまでの〈地方ごと〉から〈府県ごと〉に絞り込んで発表することを明らかにしました。

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近年、災害をもたらす大雨の要因となっている「線状降水帯」について、気象庁はおととし(2022年)から、発生の可能性をおよそ半日から6時間前までに知らせる予測情報の提供を行っています。

気象庁はこれまで、この情報を〈地方ごと〉に発表してきましたが、予測技術が向上したとして、今月28日から〈府県ごと〉に発表することを明らかにしました。なお、エリアの広い北海道と、島しょ部がある東京都、鹿児島県、沖縄県については、より細かく発表されます。

対象エリアが絞り込まれて発表されることで、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性のある地域が、より明確に伝わることが期待されます。

一方、シミュレーションでは、この情報が発表された場合に実際に線状降水帯が発生する「的中率」は4回に1回程度で、今のところ予測精度が高いとは言えません。気象庁はたとえ線状降水帯が発生しなくても大雨となる可能性は高いとして、この情報が発表されたら大雨災害に対する心構えを一段高めて、ハザードマップや避難所、避難ルートなどを確認するよう呼びかけています。

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