田中希実「ギラギラした自分を見てほしい」「ラスト1周以外の武器も」パリ五輪代表へ1500mでも標準記録切りに意欲

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2024-05-18 16:06
田中希実「ギラギラした自分を見てほしい」「ラスト1周以外の武器も」パリ五輪代表へ1500mでも標準記録切りに意欲

19日に開催される「セイコーゴールデングランプリ(GGP)陸上2024東京」の前日会見が18日、決戦の地である国立競技場内で行われた。

女子1500mには田中希実(24、New Balance)が出場する。日本記録保持者として挑む田中は「明日のレースは東京オリンピック以来じゃないかくらいの、日本国内ではかなりレベルの高い選手が揃った1500mになるんじゃないかなと思うので、その中で自分の存在感を示せるような走りがしたい」と意気込んだ。

「今年はレースの中でハマるレースっていうものにまだ巡り会えていなくて」という田中は「私は7月、8月あたりからいつも調子が上がってくるので、5月や6月っていうのはまだ不安定なときが多いんですけど。5月にこういった舞台で結果もそうですけど記録で良い状態を示すことで、6月の日本選手権でしっかり調子を合わせて、確実にオリンピックの権利を獲りに行くという上では大事な大会になるかなと考えています」と2大会連続の五輪出場に向けて思いを語った。

さらに「観客の皆さんにはよく“ラストスパートが注目される選手”って言われるんですけど」と切り出し、「2020年あたりから“ラスト1周”というのは大事にしてやってきたので、またラスト1周って言われることでそこが手の内を見せるようなことにもなるので、ラスト1周以外の何か新しい武器が欲しいと色々試行錯誤している。今、そのラスト1周もちょっとぼやけてきているので、今自分の武器が自分でもよくわからない」と自身の“代名詞”とも葛藤している現状を打ち明けた。

「何を見てくださいっていう部分が難しいところではあるんですけど、東京オリンピックも行われた舞台でもあるので、あのときと同じようなそのギラギラした自分っていうのを、あのときは無観客だったので生で見ていただけたら嬉しいです」と話し、再び国立の舞台での輝いた姿に期待が高まる。

今大会の1500mで田中は参加標準記録突破(4分02秒50)した場合、6月末の日本選手権で優勝すれば、パリ五輪代表に内定する。

5000mは昨年の世界陸上ブダペストで8位に入賞しているため、今季の参加標準記録(14分52秒00)を突破すればパリ五輪代表に内定する。11日に出場したダイヤモンドリーグ・ドーハ大会では5000mに出場し15分11秒21で11位となり、代表内定には届かなかった。

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