飼い猫の様子がおかしいけど、夜間でかかりつけの病院が開いていない…といったこともありますよね。本記事では、猫に起こる「夜間の救急症状」の種類と対策方法について解説していきます。
猫に起こりやすい「夜間の救急症状」5選
猫の怪我や体調不良は、夜間にも起こることもあります。どのような症状が出たら夜間診療へ連れて行けばよいのでしょうか。
今回は猫に起こりやすい「夜間の救急症状」をご紹介します。
1.怪我・出血
キャットタワーなど高い所から落下して骨折したり、出血してしまったりした場合は、夜間診療が必要な場合があります。
猫は痛みを隠す動物なので、落下した後に足を引きずっていたり、同じ場所を舐め続けたりしていないか様子を確認しましょう。
触って痛がる場所がないか、一度猫の体を触って確かめることも大切です。
2.誤飲・誤食
おもちゃの誤飲や、中毒症状の恐れのあるものを誤食してしまった場合はすぐに獣医師に診てもらう必要があります。
特に「ひも状のおもちゃ」は誤飲することで腸に詰まったり絡まったりしてしまう危険性が高く、最悪の場合手術になってしまうこともあるので注意が必要です。
他にも玉ねぎなどのネギ類やチョコレート、観葉植物などを誤食してしまうと、中毒症状を起こし命にかかわる危険性もあります。
飼い主が寝ているときに誤飲してしまう場合もありますので、猫の手の届くところに危険なものを置かないように注意しましょう。
3.下痢・嘔吐
1、2回下痢や嘔吐をした場合は、あまり心配ありません。猫はもともと嘔吐しやすい動物なので、吐いたのが食べたばかりの餌や毛玉だった場合は様子を見ましょう。
しかし、下痢や嘔吐をした後にぐったりしていたり、飼い猫が子猫や老猫だった場合は注意が必要です。回数がいつもより多い場合や、血が混じっている場合は、念のため夜間診療を受診しましょう。
4.けいれん
猫の体がピクピクとけいれんを起こしている場合、脳や神経に異常がある可能性があります。
猫が発作を起こしているときに、抱きかかえたりさすったりするのはかえって危険です。猫の周りにあるものをどかし、怪我をしないようにしてください。
1、2分で落ち着くことが多いので、慌てず猫の様子を動画で撮影しておきましょう。発作を起こしている様子を獣医師に見せることで、診察がスムーズに進みます。
5.呼吸の乱れ
肩が大きく動くように呼吸をする、または口を開けて犬のように「ハッハッ」と息をしている場合は夜間診療を受診しましょう。
呼吸だけでなく、体温が著しく低下、もしくは上昇している場合も同様です。口の中が紫色や白色になっていた場合はすぐに病院へ連れて行くようにしてください。
いざという時に慌てないことが大切
夜間に救急症状がみられた場合、飼い主としてはとても心配で焦ってしまうかもしれません。
しかし、飼い猫を守るためにはまず私たち飼い主が落ち着いて対応することが最も重要です。猫が異変を起こした時の状況をきちんと説明できるようにしておきましょう。
受診時に猫が誤飲したものや吐しゃ物があれば、袋に入れて持っていけるようにしてください。また、持病や飲んでいる薬がある場合は、説明できるように事前に準備しておきましょう。
呼吸の乱れや発作を起こしている場合は、動画の撮影をしておくことも大切です。慌てて猫を抱きかかえたりしないよう、注意してくださいね。
いざという時に慌てないために、あらかじめ近所で夜間診療を行っている病院を調べておくと安心です。事前に対応方法を想定しておくことで、慌てず冷静に対処することができるでしょう。
まとめ
夜間に救急症状が出てしまったとき、一番大切なのは飼い主が落ち着いて対応することです。
愛猫の命を守るためにも、あらかじめ準備しておくことで対応のスピードが変わってきます。
- 夜間診療できる病院を調べておく
- 持病や薬の情報をファイルにまとめておく
- キャリーバッグをすぐ持ち出せる状態で置いておく
といった準備をしておきましょう。
誤飲や怪我はしないように、日頃から注意しておくことも重要です。防げる事故を起こさないよう対策しておくことも忘れないようにしましょう。
人も猫もいつ体調に異変が起きるのかは想定することができません。そのため、起きてしまったときに冷静な判断が出来るよう、日頃から準備しておくようにしましょうね。
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