横押しキャリーバッグ市場シェアNo.1の「スワニーバッグ」を販売する株式会社スワニー(本社:香川県東かがわ市)は、2024年5月17日(金)から19日(日)までの3日間、「新小岩ルミエール商店街」で、スワニーバッグの無料貸し出しイベント「お買い物楽楽(らくらく)チャレンジ」を開催した。
人口減少・少子高齢化に次ぎ、地域が抱える課題として挙げられるのが「商店街・繁華街の衰退」。中小企業庁の2021年度「商店街実態調査」では、「衰退している」「衰退の恐れがある」商店街は、全体の67.2%にものぼる。原因としては、商圏の人口減少に加え、コロナ禍で客足が遠のいたこと。
スワニーでは「体を支えるバッグ」として買い物をはじめ日常使いの歩行サポートに役立てられている「スワニーバッグ」を活用し、苦境に立たされる商店街のサポートを考え、イベントを実施したという。スワニーが商店街とコラボイベントを開催するのは今回が初めて。「ランチバッグ」編集部では、初日の様子を取材してきた。
新小岩ルミエール商店街×スワニーバッグ「お買い物楽楽チャレンジ」
「お買い物楽楽チャレンジ」の会場となった新小岩ルミエール商店街は、JR総武線 新小岩駅(東京都葛飾区)南口の駅前広場を抜けてすぐ。
全長420メートルのアーケード街に、青果店や鮮魚店、総菜店、和菓子店や食品スーパー、飲食店などグルメ&フード関連をはじめ、ドラッグストア、アパレル、書店など多彩な店舗がならぶ。
スワニーのイベント「お買い物楽楽チャレンジ」では商店街の両端近くにブースを設け、スワニーバッグの無料貸し出しが行われた。
横押しキャリーバッグ「スワニーバッグ」のコンセプトは、ポジティブでアクティブに「私らしく自立した」ライフスタイルを過ごしたい人の「いつもそばにいる」パートナー。
バッグのデザインは多彩に展開されているが、全てのバッグに独自の“湾曲ハンドル”を採用。体の重心をかけても倒れにくくなっており、歩行・移動が楽になる「支えるバッグ」として購入されている。
筆者も実際に「スワニーバッグ」の使用を体験してみた。体を支えられる安定感があるだけでなく、キャスターはどちらの方向にも軽やかに動く。後ろに引いて歩くキャリーバッグと比べて小回りが利き、重い荷物を運ぶにも便利だと感じた。
スワニーでは主要販売店で定期的に修理診断会を開催しており、修理やパーツ交換はその場でスタッフが行う。中には10年以上も同じバッグを使い続けるユーザーもいるという。
村田製作所「疲労ストレス計」で心身の疲れをチェック
「新小岩ルミエール商店街」の「お買い物楽楽チャレンジ」では、スワニーバッグを無料レンタルできるブースが商店街の両端近くにあり、商店街に入るときに借りたスワニーバッグを、反対側から出るときに返却できるようになっていた。
レンタルする際と返却後には、村田製作所の疲労ストレス計「MF100」で「疲労・ストレス度」を測定。買い物前後で疲労度の違いを見ることができた。
疲労ストレス計「MF100」は、指をセットして2分、リラックスして待つだけで、心拍変動で「疲労」と「ストレス度」をデータ化。測定結果のデータはスマートフォンやタブレットで確認できる(会場では結果を書いた紙を配布していた)。
スワニーではこの疲労ストレス計「MF100」を用い、スワニーバッグと一般的なキャリーバッグで、買い物をした際の疲労にどの程度の差が出るのか調査を進める意向だという。
“体の一部のようなバッグ”で買い物を楽々
スワニーの担当者によると、同社の2代目、三好鋭郎社長は小児麻痺の後遺症で足にハンディキャップを抱えており、「体の一部のようなバッグを作りたい」との思いから開発されたのが「スワニーバッグ」だという。
切実な思いがあって開発された商品だけに、機能性は確か。デザインも多彩に揃えられており、従来、購買層はシニア層の女性が中心だが、近年は若い世代や男性のユーザーも増えている。
若い女子でも使いそうなおしゃれなデザインや、ビジネスの出張バッグとして使えそうなものもあり、重い書類を運ぶ保険営業の現場などにも、活用が広がっているという。
筆者自身、大量の書類を持って取材に出たり、出先で大量の買い物をすることは多く、大荷物を手に提げたり肩にかけて歩く体力的な辛さはよく分かる。
スワニーバッグで気軽に買い物を楽しめる人が増えれば、ひいては客足が遠のいた商店街を助けることにもつながりそうだ。