政治とカネ 法改正へ与野党論戦スタートも…「議論噛み合わない」ワケは自民案が「一番ぬるい」から?【news23】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2024-05-24 11:33

自民党派閥の裏金事件を受け、政治資金規正法の改正に向けた論戦が始まりましたが…与野党の議論は噛み合わず、自民が出した改正案が「一番ぬるい」と厳しい批判も。

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自民と「議論かみ合わない」政治とカネ 法改正に向け…

立憲民主党 柚木道義議員
「なぜ5万円ではダメで10万円ならいいのか。国民が納得できる説明できるか」

野党が自民党に問いただしたのは、パーティー券購入者を公開する基準額です。

現行の基準額は20万円超。日本維新の会は5万円超、立憲民主党はパーティーそのものの禁止を掲げています。一方の自民党は10万円超としています。

自民党 藤井比早之議員
キリがよく、基準としてわかりやすい10万円を公開基準額と設定した」

立憲民主党 柚木道義議員
「ほんとにね…ここで歩み寄れなかったら政治改革特別委員会、国民の負託に応えられない」

自民党はなぜ10万円にこだわるのか。

パーティー券の相場が1枚2万円であることを踏まえ、ある自民党幹部は「5万円ではパーティー券が2枚しか売れなくなる。他党と違いパーティー券が大きな収入源だから簡単には譲れない」と話します。

企業・団体献金について 自民「言及なし」

続いて、野党側が禁止を掲げている企業・団体献金。自民党案だけ言及がありません。(※国民民主党は与野党合意の条件付)

日本維新の会 青柳仁士議員
「企業団体献金、なぜやっちゃいけないのか。それは政策が歪むから。どうして今回の自民党案に企業団体献金が入っていないのか」

自民党 鈴木馨祐議員
「企業においても政治参加の自由が保障されている中で、我々受け手が透明性を上げていこうといったことで今回の法案を提出した」

日本維新の会 青柳仁士議員
「これじゃ議論のしようもない。最初から逃げている。だから国民にも理解されない。我々とも議論が噛み合わないんですよ」

政党から議員に支出される政策活動費をめぐっては…

日本維新の会 青柳仁士議員
領収書の公開はしないということでよろしいんですよね」

自民党 鈴木馨祐議員
「私どもの法案上そうなっております」

日本維新の会 青柳仁士議員
「領収書の公開も保存もしないと明確に答弁をいただきました。領収書も出さなくていいから、もう配りたい放題です」

野党側「自民党が一番ぬるい改正法案を出している」

23日の国会を受け野党側は…

日本維新の会 馬場伸幸代表
「裏金問題を起こした自民党が一番ぬるい改正法案を出している。自民党の考え方にのっていくことはありえない

立憲民主党 長妻昭政調会長
「野党案は抜け道がない。我々の案を丸呑みしていただくということであれば、すんなり成立できる」

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