派遣労働者の賃金の基準となるデータに誤り 本来の賃金より低く算定されている人も 厚生労働省

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2024-05-24 13:32
派遣労働者の賃金の基準となるデータに誤り 本来の賃金より低く算定されている人も 厚生労働省

厚生労働省は派遣労働者の賃金を決めるための地域別のデータの一部に誤りがあり、今年度の賃金が本来より低くなっている人がいるとみられると明らかにしました。

派遣労働者の賃金は「同一労働同一賃金」とするため賃金の算定の基準となるデータを毎年度、厚生労働省が地域ごとに示しています。

このうち、主に小規模な派遣事業者が利用するデータについて、全国434か所のハローワークのうち神奈川県より西の34府県、275か所で誤りがあったことがわかりました。

本来の額より低く示されていたのは、中央値で時給9円分、1日8時間・月20日勤務する人で月額およそ1400円分に相当するということで、今年4月と5月分の賃金が低く支払われていた可能性があります。

全国の派遣事業者のうち、誤ったデータを利用しているのは数パーセントに満たないと考えられるということです。

厚生労働省は原因は事務処理の誤りであり、今後、事業主が差額を補填できるよう支援策を検討していくとしています。

武見厚労大臣はきょうの会見で「関係者の皆様にご心配とご迷惑をおかけすることとなりましたことを深くお詫び申し上げます」と述べました。

×