ガザ南部への空爆で45人死亡 ネタニヤフ首相「悲劇的な誤り」

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2024-05-28 06:09

イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ南部への空爆で45人が死亡したことについて、複数のアメリカメディアは、ネタニヤフ首相が「悲劇的な誤り」などと述べたと報じました。

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ネタニヤフ首相は27日、国会で演説し、AP通信などによりますと、26日に南部ラファを狙った空爆でこれまでに45人が死亡したことをめぐり。「無実の民間人を傷つけないために最大限の努力をしているにもかかわらず、悲劇的な誤りが起きてしまった」と話しました。そのうえで、空爆についての調査を行い、結果をまとめる方針を明かしました。

これに先立ち、会見に臨んだイスラエル政府の報道官は、「攻撃後に火災が発生し、民間人の命が失われたようだ」と発言。空爆の対象については、「ハマスの司令官2人だった」としたうえで、「民間人の犠牲は非常に悲しいが、これはハマスが望んで始めた戦争である」などと述べました。

パレスチナ赤新月社によりますと、空爆があったのはラファ中心部に近い場所で、イスラエル軍がラファでの地上作戦にあたって、住民の避難先として指定した「人道地区」に含まれていました。

ガザ保健当局によりますと、死亡した45人のうち半数以上は女性や子ども、高齢者で、けが人は249人にのぼっています。

空爆をめぐっては、フランスのマクロン大統領が自身のSNSに「激しく憤っている」などと投稿したほか、エジプト外務省は「意図的な空爆だ」などとする声明を出すなど、国際社会から非難の声が上がっています。

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